全仏オープン2010特集 TOP
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2010年大会の見所
今年もクレーコートの頂点を目指してトッププレイヤーたちが花の都パリに集結する。レッドカーペットのような赤土の上で、どんなドラマが繰り広げられるのであろうか?
テニス史上最大の番狂わせとまで呼ばれた昨年の男子シングルス4回戦。圧倒的な本命とされ前人未到の5連覇を目指していたラファエル・ナダルは、あっけなくその夢を砕かれてしまった。そして今年、膝の怪我などの不安材料を一掃したナダルが、失ったプライドを取り戻すためにパリに戻ってくる。今季のクレーシーズンでは15戦全勝のパーフェクト・レコードで3つのマスターズタイトルを手にいれ、「赤土の王者」の完全復活をライバル達に強く印象付けているナダル。キング・オブ・クレーの名に恥じない活躍が期待される。
昨年の今大会で初優勝を飾り、悲願のキャリア・グランドスラムを達成していたロジャー・フェデラーはディフェンディング・チャンピオンとして今年の全仏に臨む。今季のクレーコート初戦となったローマ・マスターズではまさかの2回戦敗退を喫し、続いて出場したエストリルでは準決勝で敗退と全豪オープン以来タイトルから遠ざかっているが、直前に行われたバルセロナ・マスターズでは決勝に進出しクレーコートでの感覚を取り戻している。2004年のウィンブルドンから全てのグランドスラムでベスト4以上と、圧倒的な強さを誇る絶対王者が年間グランドスラムの偉業に挑む!
今大会には世界ランク5位のフアン・マルティン・デル=ポトロや同6位のニコライ・ダビデンコらが欠場を発表しており、例年に比べるとやや顔ぶれが寂しい気もするが、そこは魔物が棲むといわれるローラン・ギャロスだけに意外な番狂わせでニュースターが誕生するかもしれない。
女子シングルスで注目を集めているのは、2008年の今大会直前に一時は引退したものの、今季からツアーに復帰しているジュスティーヌ・エナンだ。復帰直後の全豪オープンでいきなり決勝に進出する活躍を見せ、女王の力は健在であることを強烈にアピールすると、その後も勝ち星を重ね復帰して半年もかからず世界ランクを20位台にまで上昇させている。 2008年の引退時には全仏オープン3連覇を達成しており、まさに「クレーの女王」と呼ぶにふさわしい強さを誇っていたエナン。再びパリでトロフィーを掲げる瞬間はやってくるのだろうか?
そのエナンの対抗として注目されるのは、世界ランク1位と2位と、現在の女子テニス界に君臨するウィリアムズ姉妹だ。しかし、妹のセリーナはグランドスラム12勝、姉のヴィーナスは7勝と他を圧倒する成績を残している女王シスターズではあるが、こと全仏オープンは鬼門となっている。2002年の決勝で姉妹対決を実現させてはいるものの、その後は両者ともに決勝進出を果たしていないばかりか、ヴィーナスにいたっては3年連続で3回戦敗退を喫している。セリーナは第1シード、ヴィーナスは第2シードとなっているため、姉妹対決が実現するのは決勝しかない。姉妹でありながらもお互いをライバルと認め合う2人の対戦は実現するのだろうか?
グランドスラム初制覇を狙う若手勢にも注目があつまる。昨年のUSオープンで決勝に進出し、今季には世界ランク2位まで上り詰めたキャロリーン・ウォズニアキをはじめ、トップ選手としての地位を確立したヴィクトリア・アザレンカやアグニエシュカ・ラドワンスカら才能溢れる選手達が、時代の女王の座を虎視眈々と狙っている。
また昨年大会でベスト4に進出し大ブレークを果たしたサマンサ・ストザーや、いまだメジャータイトルに手が届かないイェレナ・ヤンコビッチやエレーナ・デメンティエワなども怖い存在だ。もちろん、最近の成績は思わしくないものの、ディフェンディング・チャンピオンのスヴェトラナ・クズネツォワや、2年連続で決勝に進出しているディナーラ・サフィーナにもタイトルのチャンスはある。
かつての女王の劇的な優勝か、最強姉妹が存在意義を強烈にアピールするのか?はたまた意外な選手が大会の話題を独占するかもしれない。とにもかくにも先の読めない展開が待っていることは間違いないだろう。
日本勢でひときわ注目を集めるのは「エア・ケイ」こと錦織圭だろう。今年2月に怪我から復帰した彼は、直前の下部大会で2週連続優勝を成し遂げ、完全復活も間近と考えられていた。そして今大会、プロテクトランキング制度を用いて滑り込みで本戦出場権を獲得している。弱冠18歳で4回戦に進出し世界にセンセーションを起こしたときも、ギリギリで本戦出場権を獲得していた錦織、パリでも「エア・ケイ旋風」を巻き起こすことが出来るのか?
女子では、クルム伊達公子と森田あゆみが本戦に直接出場を果たしているほか、奈良くるみと土居美咲が予選を勝ちあがって念願のグランドスラム本戦初出場を決めている。今年で40歳になるクルム伊達と、かたや揃って平成生まれという森田、奈良、土居の3人が初戦突破を目指す。
赤土の王者が復活!フェデラーは連覇なるか?
テニス史上最大の番狂わせとまで呼ばれた昨年の男子シングルス4回戦。圧倒的な本命とされ前人未到の5連覇を目指していたラファエル・ナダルは、あっけなくその夢を砕かれてしまった。そして今年、膝の怪我などの不安材料を一掃したナダルが、失ったプライドを取り戻すためにパリに戻ってくる。今季のクレーシーズンでは15戦全勝のパーフェクト・レコードで3つのマスターズタイトルを手にいれ、「赤土の王者」の完全復活をライバル達に強く印象付けているナダル。キング・オブ・クレーの名に恥じない活躍が期待される。
昨年の今大会で初優勝を飾り、悲願のキャリア・グランドスラムを達成していたロジャー・フェデラーはディフェンディング・チャンピオンとして今年の全仏に臨む。今季のクレーコート初戦となったローマ・マスターズではまさかの2回戦敗退を喫し、続いて出場したエストリルでは準決勝で敗退と全豪オープン以来タイトルから遠ざかっているが、直前に行われたバルセロナ・マスターズでは決勝に進出しクレーコートでの感覚を取り戻している。2004年のウィンブルドンから全てのグランドスラムでベスト4以上と、圧倒的な強さを誇る絶対王者が年間グランドスラムの偉業に挑む!
今大会には世界ランク5位のフアン・マルティン・デル=ポトロや同6位のニコライ・ダビデンコらが欠場を発表しており、例年に比べるとやや顔ぶれが寂しい気もするが、そこは魔物が棲むといわれるローラン・ギャロスだけに意外な番狂わせでニュースターが誕生するかもしれない。
復活した赤土の女王に注目が集まる!
女子シングルスで注目を集めているのは、2008年の今大会直前に一時は引退したものの、今季からツアーに復帰しているジュスティーヌ・エナンだ。復帰直後の全豪オープンでいきなり決勝に進出する活躍を見せ、女王の力は健在であることを強烈にアピールすると、その後も勝ち星を重ね復帰して半年もかからず世界ランクを20位台にまで上昇させている。 2008年の引退時には全仏オープン3連覇を達成しており、まさに「クレーの女王」と呼ぶにふさわしい強さを誇っていたエナン。再びパリでトロフィーを掲げる瞬間はやってくるのだろうか?
そのエナンの対抗として注目されるのは、世界ランク1位と2位と、現在の女子テニス界に君臨するウィリアムズ姉妹だ。しかし、妹のセリーナはグランドスラム12勝、姉のヴィーナスは7勝と他を圧倒する成績を残している女王シスターズではあるが、こと全仏オープンは鬼門となっている。2002年の決勝で姉妹対決を実現させてはいるものの、その後は両者ともに決勝進出を果たしていないばかりか、ヴィーナスにいたっては3年連続で3回戦敗退を喫している。セリーナは第1シード、ヴィーナスは第2シードとなっているため、姉妹対決が実現するのは決勝しかない。姉妹でありながらもお互いをライバルと認め合う2人の対戦は実現するのだろうか?
グランドスラム初制覇を狙う若手勢にも注目があつまる。昨年のUSオープンで決勝に進出し、今季には世界ランク2位まで上り詰めたキャロリーン・ウォズニアキをはじめ、トップ選手としての地位を確立したヴィクトリア・アザレンカやアグニエシュカ・ラドワンスカら才能溢れる選手達が、時代の女王の座を虎視眈々と狙っている。
また昨年大会でベスト4に進出し大ブレークを果たしたサマンサ・ストザーや、いまだメジャータイトルに手が届かないイェレナ・ヤンコビッチやエレーナ・デメンティエワなども怖い存在だ。もちろん、最近の成績は思わしくないものの、ディフェンディング・チャンピオンのスヴェトラナ・クズネツォワや、2年連続で決勝に進出しているディナーラ・サフィーナにもタイトルのチャンスはある。
かつての女王の劇的な優勝か、最強姉妹が存在意義を強烈にアピールするのか?はたまた意外な選手が大会の話題を独占するかもしれない。とにもかくにも先の読めない展開が待っていることは間違いないだろう。
「Air−K」がグランドスラムに帰ってくる!
日本勢でひときわ注目を集めるのは「エア・ケイ」こと錦織圭だろう。今年2月に怪我から復帰した彼は、直前の下部大会で2週連続優勝を成し遂げ、完全復活も間近と考えられていた。そして今大会、プロテクトランキング制度を用いて滑り込みで本戦出場権を獲得している。弱冠18歳で4回戦に進出し世界にセンセーションを起こしたときも、ギリギリで本戦出場権を獲得していた錦織、パリでも「エア・ケイ旋風」を巻き起こすことが出来るのか?
女子では、クルム伊達公子と森田あゆみが本戦に直接出場を果たしているほか、奈良くるみと土居美咲が予選を勝ちあがって念願のグランドスラム本戦初出場を決めている。今年で40歳になるクルム伊達と、かたや揃って平成生まれという森田、奈良、土居の3人が初戦突破を目指す。
第1日
大会初日見どころ/赤土の戦いがついに開幕! いよいよ開幕する今年2大会目のグランドスラムである全仏オープン。今年も赤土の頂点を目指すトップ選手達の熱くて長い15日間が始まる。 センターコートのオープニング・マッチに登場するのは、昨年の女子シングルス覇者であるスヴェトラナ・クズネツォワ。ジュニア時代から才能溢れる選手として注目され、昨年の今大会で2個目のグランドスラム・タイトルを手に入れたクズネツォワ。今年のクレーシーズンは1勝3敗と不振が続いているが、今大会では4年連続でベスト8以上に進出している。大会連覇のためにも、初戦は快勝したいところだろう。 続いてセンターコート第2試合に登場するのは、昨年の男子シングルス4回戦でラファエル・ナダルを破る番狂わせをやってのけ、その勢いのままに決勝に進出したロビン・ソデルリングだ。ビヨン・ボルグ、マッツ・ビランデル、そしてステファン・エドバーグら偉大なチャンピオンを生み出してきたスウェーデン出身であるソデルリングが、パリでのメジャータイトル獲得を目指し初戦に臨む。 センターコート第3試合には地元勢で女子シングルス第15シードのアラバン・レザイが登場する。昨シーズンに2つのツアータイトルを獲得し、躍進を果たした23歳のレザイは、地元フランスでも期待の選手の1人。今季はマドリッドで自身初となるプレミアレベルでのタイトルを獲得し勢いに乗るレザイ、地元声援を力にすることが出来れば2000年のメアリー・ピアーズ以来となる地元勢の優勝も夢ではないだろう。 この日のセンターコート最後の試合を飾るのは、男子シングルス第8シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガだ。地元フランス勢が最後に全仏オープンでトロフィーを掲げたのは、1983年のヤニック・ノアが最後。その後継者としてフランスの期待を一身に背負うツォンガ。昨年は4回戦まで進出しており、今年はそれ以上の活躍が期待されている。 この他のコートでは、今季のローマ・マスターズでロジャー・フェデラーを破る活躍を見せた男子シングルス第23シードのエルネスツ・ガルビスや、女子シングルス第2シードのヴィーナス・ウィリアムズらが初戦に臨む。 |
第2日
大会2日目見どころ/日本の若手が世界に挑む! 快晴の天気の中で開幕した今年の全仏オープン。大会初日は男女シングルス1回戦が行われ、地元フランス勢が活躍した一方、早くもシード選手達が波乱の犠牲となった。男子シングルスでは、センターコート最後の試合に登場した地元期待のジョー-ウィルフリード・ツォンガが、フルセットの激戦の末に何とか初戦を突破している。女子シングルスでは第15シードのアラバン・レザイがわずか48分の圧勝で2回戦に進出、地元観客を大いに喜ばせた。その一方で、男子シングルス第23シードのエルネスツ・ガルビスが途中棄権で敗退すると、女子でも第10シードのヴィクトリア・アザレンカが惨敗を喫し早くも大会を去ることとなった。 大会2日目は、初日に引き続き男子シングルス1回戦と女子シングルス1回戦が予定されている。 男子シングルス1回戦には、およそ1年ぶりに怪我から復帰した錦織圭が登場する。今年2月にツアー復帰を果たし、今大会直前には下部大会ながらも2週連続優勝を果たしている錦織が世界ランク58位のサンタンジェロ・ヒラルドとの対戦に臨む。一番好きなサーフェスはクレーコートと公言している錦織が、花の都パリを舞台に大暴れする! 女子シングルスには、今大会の予選を突破してきた奈良くるみと土居美咲の2人が初のグランドスラム本戦の舞台に登場する。お互いに1991年生まれと若く、将来の日本女子テニス界を担う存在として期待されている2人が、世界最高峰であるグランドスラムで初戦突破を目指す。 |
第3日
大会3日目見どころ/赤土の王と女王がパリに降臨! 初日に引き続き晴天の中で試合が行われた大会2日目、男子シングルスのディフェンディング・チャンピオンである第1シードのロジャー・フェデラーが、王者らしいテニスで初戦を突破した。また第4シードのアンディ・マレーは、地元勢のリシャール・ガスケに2セットダウンからの逆転で勝利、2回戦に駒を進めた。女子シングルスでは、第1シードのセリーナ・ウィリアムズや第3シードのキャロリーン・ウォズニアキらシード勢が順当に勝利するなど、波乱なしの1日となった。 この日の日本勢では、グランドスラム本戦初出場を果たした奈良くるみと土居みさきの10代コンビが登場したが格上選手を相手にあえなく敗退、初勝利は次回以降におあずけとなった。一方、男子シングルスに登場した錦織圭は、世界ランク58位のサンティアゴ・ヒラルドに2セットダウンからの大逆転勝利で2回戦に進出した。 大会3日目は引き続き男子シングルス1回戦と女子シングルス1回戦が行われるほか、女子ダブルスが開幕する。 男子シングルスで注目されるのは、第2シードのラファエル・ナダルだろう。2005年の初出場から負け無しで4連覇を達成し「赤土の王者」の異名をほしいままにしていたナダルであったが、昨年の4回戦、ロビン・ソデルリングを相手にまさかの敗戦を喫するとヒザの治療のためにツアー離脱を余儀なくされていた。今季のクレーコートでは全勝と他を圧倒する成績を残しているナダルが、そのプライドを取り戻すためにパリでの初戦に臨む。 女子シングルスで注目なのは、この日のセンターコート第1試合に登場する、3年ぶりにパリのコートに戻ってきたジュスティーヌ・エナンだ。2007年までに3連覇を達成していたものの、2008年の大会直前に引退という決断を下していたエナン。今季初めに現役復帰してからというものの、常に女子テニス界の話題の中心にいたエナンが、再びその真価を発揮する。 また女子シングルスにはクルム伊達公子と森田あゆみの2人が登場する。昨年は予選に出場するも無念の棄権に終わっていたクルム伊達であったが、その後の活躍でランキングを急上昇させると、今年は堂々と本戦出場権を手にしている。また森田は、杉山愛の後継者として期待を集めるものの、いまだグランドスラムでは勝利したことがない。クルム伊達は第9シードのディナーラ・サフィーナと、森田はクリステン・フリッペンスとの初戦に勝利することが出来るか? |
第4日
大会4日目見どころ/上位陣が順当勝ちか?それとも・・・? 夏らしい日差しの下で行われた大会3日目、男子シングルスでは通算5度目の優勝を狙う第2シードのラファエル・ナダルが本調子とはいえないながらも格下相手に圧勝、4年間無敗を誇ったコートでの貫禄を示した。また第6シードのアンディ・ロディックがフルセットの接戦を制し、今季のクレーコートでの初勝利を飾っている。一方の女子シングルスでは、日本勢から登場した森田あゆみが敗れ、最後の砦となったクルム伊達公子が第9シードのディナーラ・サフィーナを逆転で破る快挙。39歳という年齢、負傷している右足を抱えながらも最後まで諦めない精神的な強さで、今大会前半戦のハイライトとも言うべき番狂わせをやってのけた。 大会4日目は、男子シングルスと女子シングルスの2回戦と男子ダブルスの1回戦が予定されているほか、1試合だけ消化できなかった男子シングルス1回戦が1試合だけ行われる。 男子シングルスでは、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのロジャー・フェデラーがセンターコート第2試合に登場する。1回戦でのパフォーマンスを「完璧」と自ら評したフェデラー、引き続き2回戦でも完璧なプレーで王者の存在感を示すことが出来るだろうか?今大会の最大のライバルとなるであろうラファエル・ナダルは、昨年とは比べ物にならないほど入念な準備をしている。大会連覇のためにはより質の高いプレーが求められるフェデラーが、どうやってギアを上げていくのか注目したい。 女子シングルスでは、第2シードのヴィーナス・ウィリアムズ、第3シードのキャロリーン・ウォズニアキ、そして第5シードのエレーナ・デメンティエワが3回戦進出を目指す。3人とも1回戦をストレートで快勝しており調子はまずまずといったところ。しかし、第9シードのサフィーナしかり、第10シードのヴィクトリア・アザレンカしかり、今年の大会は何が起きるのか全く予想ができない。この日も優勝候補たちが波乱の犠牲になってしまうのだろうか? |
第5日
大会5日目見どころ/日本勢が出陣! これまでの3日間とは打って変り不安定な天候のもとで行われた大会4日目、この日は波乱らしい波乱もなく上位陣が順当に勝ちあがっている。男子シングルスでは、第1シードのロジャー・フェデラーをはじめ、第5シードのロビン・ソデルリング、第8シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガらが勝利、3回戦に駒を進めている。女子シングルスでは、ディフェンディング・チャンピオンであるスヴェトラナ・クズネツォワがマッチポイント4本をしのぎ勝利しているほか、第2シードのヴィーナス・ウィリアムズや第3シードのキャロリーン・ウォズニアキらが3回戦に進出した。 大会5日目は引き続き男女シングルスの2回戦が行われるほか、男女ダブルスの1回戦、そしてミックスダブルスの1回戦が予定されている。 男子シングルスで注目なのが、スザンヌ・ランラン・コートの第3試合、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチと錦織圭の対戦だろう。日本男子として17年ぶりとなる全仏オープン本戦での勝利をあげた錦織が、2回戦でそのキャリア最大の強敵に立ち向かう。18歳でのプロデビュー以来、数々の記録を打ち立ててきた錦織、ラファエル・ナダルをして「確実にトップ10に入ってくるだろう」と言わしめたポテンシャルが発揮されることを期待したい。 女子シングルスには、1回戦で2年連続で決勝に進出していたディナーラ・サフィーナを逆転で破ったクルム伊達公子が登場する。万全の状態とはいえなかったものの、2時間をゆうに越えるマラソン・マッチの末に逆転勝利を収めたクルム伊達、痛めている右足の状態が心配だがパリの舞台で復活したライジング・サンから目が離せない。 |
第6日
大会6日目見どころ/エア・ケイが世界3位に挑む! 前日に引き続き荒れ模様の天気の中で試合が行われた大会5日目、この日も予定されていた全試合を終えることなく1日を終えている。男子シングルスでは今大会が今季のクレーコートでの初戦であった第6シードのアンディ・ロディックが、2年連続となる3回戦進出を決めている。女子シングルスでは、1回戦でディナーラ・サフィーナを破ったクルム伊達公子が登場していたが、負傷している右足の状態の影響なのか、本来のパフォーマンスを発揮できずに敗れている。 大会6日目は順延となった男女シングルスの2回戦と3回戦が行われるほか、男子ダブルス1回戦と女子ダブルスの、そしてミックスダブルスの1回戦が予定されている。 男子シングルスでは雨天のために順延となった、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチと錦織圭の対戦が1番コート第1試合で行われる。今年の2月に怪我から復帰した錦織にとって、初めてとなる世界トップクラスの選手との対戦となる。今季中でのトップ100復帰を目指す錦織にとって、今後のツアーを戦っていく上で大切な試金石となる試合になることは間違いない。グランドスラムという大舞台に戻ってきた若武者が、目の肥えたパリの観衆を沸かせることを期待したい。 女子シングルスでは、3回戦でシード勢同士の対戦が始まる。グランドスラムでの上位進出のためには、どうしても超えなくてはならないこの3回戦。上位シード勢の牙城を崩さんとする下位シード勢の勢いに注目したい。もちろん、上位シードといえどもこれまでの相手とは実力も実績も一味違う相手との対戦となるために、一瞬も気を抜けない戦いとなるだろう。 |
第7日
大会7日目見どころ/上位進出へのサバイバル開始! 3日ぶりとなる好天に恵まれたローラン・ギャロス、あいにく全ての試合は消化できなかったものの、これまでの遅れを取り戻すべく多くの試合が実施された。男子シングルスでは、怪我から復帰した錦織圭が世界ランク3位のノヴァーク・ジョコビッチと遜色ないプレーを見せたものの、一歩及ばず2回戦で敗退となった。女子シングルスでは、第12シードのマリア・シャラポワと第22シードのジュスティーヌ・エナンがそれぞれ勝ち進み、早くも3回戦で顔を合わせることとなった。また、ディフェンディング・チャンピオンであるスヴェトラナ・クズネツォワが同胞のマリア・キリレンコに足元をすくわれ、1週目で大会を去ることとなった。 大会7日目は男女シングルス3回戦が行われるほか、男女ダブルスの1回戦と2回戦、そしてミックスダブルスの残りの1回戦が行われる。 男子シングルスでは、第2シードのラファエル・ナダルと第28シードのレイトン・ヒューイットがセンターコートの第3試合に登場する。両者に共通していることといえば、元世界ランク1位であることとグランドスラムでタイトルを獲得していること。お互いに「勝ち方」を良く分かっているだけに、どちらにとっても厳しい試合になることが予想される。
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第8日
大会8日目見どころ/ベスト8に勝ち残るのは? シード選手同士の対戦が始まり、いよいよ上位進出へのサバイバルが始まった大会7日目、男子シングルスでは昨年の雪辱を果たすべくパリに戻ってきたラファエル・ナダルが、元王者のレイトン・ヒューイットとの戦いをストレートで制し、2年ぶりとなるタイトル獲得に死角なしを印象付けた。女子シングルスでは、第1シードのセリーナ・ウィリアムズが18歳の新鋭アナスタシア・パブリチェンコワにセットを奪われるも、その存在感を存分にアピールした。 大会8日目は男子シングルス・トップハーフ4回戦、女子シングルス・ボトムハーフ4回戦が行われるほか、男女ダブルス2回戦と3回戦、そしてミックスダブルス2回戦が行われる。またジュニア部門も開幕を迎える。 男子シングルスでは、地元の期待を一身に背負う第8シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガが、第11シードのミハイル・ヨージニをセンターコートで迎え撃つ。1983年のヤニック・ノア以来となる地元勢のタイトル獲得に一番近い場所にいるツォンガは、ホームである今大会での最高成績は昨年の4回戦となっており、今年はそれ以上の活躍が期待されているのは言うまでもない。他の選手とは違ったプレッシャーを自らの力に変えることが出来るかどうかが鍵となるだろう。
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第9日
大会9日目見どころ/シングルス8強がついに決定! 男女シングルスの4回戦が行われた大会8日目、赤土に棲むといわれる魔物がビッグネームを容赦なく襲った。男子シングルスでは、第4シードのアンディ・マレーがストレート負けを喫し、早くも大会を去ることとなった。グランドスラムのタイトル獲得は時間の問題と言われているマレーだが、この日は全く良いところが見出せないまま負けてしまっている。女子シングルスでは、ジュスティーヌ・エナンがマリア・シャラポワとの元女王対決を制した一方、第2シードのヴィーナス・ウィリアムズが準々決勝を前に敗退している。 大会9日目は残りの男女シングルス4回戦が行われるほか、男子ダブルス3回戦と女子ダブルスの3回戦と4回戦、そしてミックスダブルス2回戦が行われる。 男子シングルスでは、地元フランスの名選手の名を冠したスザンヌ・ランラン・コートの第3試合で、第7シードのフェルナンド・ベルダスコと第19シードのニコラス・アルマグロがスペイン勢対決を行う。昨年の全豪オープンでベスト4に進出し、トップ選手としての地位を確立させたベルダスコに対し、アルマグロはクレー巧者としてツアーに名を馳せている実力者。お互いに手の内を知り尽くしているだけに、その日の調子が勝敗を分けることになりそうだ。
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第10日
大会10日目見どころ/ベスト4への切符を手にするのは? 男女シングルスの4回戦が行われた大会9日目、ついに今大会の頂点を争う8人が決定した。男子シングルスでは、第2シードのラファエル・ナダルと第3シードのノヴァーク・ジョコビッチが順当にベスト8入りを果たした一方、第7シードのフェルナンド・ベルダスコが第19シードのニコラス・アルマグロとの同胞対決に敗れている。女子では、第7シードのサマンサ・ストザーが優勝候補の筆頭と思われていた第22シードのジュスティーヌ・エナンから劇的なフルセット勝ちを収め、2年連続となるベスト8進出を果たした。 大会10日目は男女シングルス準々決勝と、男女ダブルスの準々決勝が行われるほか、残りのミックスダブルス準々決勝が行われる。 男子シングルスでは、第1シードのロジャー・フェデラーと第5シードのロビン・ソデルリングがベスト4の座をかけて対戦する。昨年の決勝でも対戦した両者が、今年は準々決勝と2年連続での対戦に臨む。フェデラーはこれまでソデルリングに対し12戦12勝と完璧な戦績を残しているが、今回も勝利することが出来るだろうか?一方のソデルリングは、これまで越えられない壁であったフェデラーを、破るのには最高の舞台といえるだろう。1年を経て再びローランギャロスで顔を合わせた2人、一体どんな展開になるのだろうか?
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第11日
大会11日目見どころ/ついにベスト4が決定! 男女シングルス準々決勝が行われた大会10日目、誰もが予想だにしなかったドラマが赤土を舞台に演じられた。昨年の4回戦でラファエル・ナダルを破り、「史上最大の番狂わせ」の立役者となったロビン・ソデルリングが、今年はロジャー・フェデラーを破り、2年連続でディフェンディング・チャンピオンから勝利を奪う快挙を成し遂げた。女子シングルスでは、第17シードのフランチェスカ・スキアボーネが第3シードのキャロリーン・ウォズニアキに勝利、イタリア人の女性選手としてはオープン化以降で初となるグランドスラム4強入りを果たした。 大会11日目は残りの男女シングルス準々決勝と、女子ダブルスの準決勝とミックスダブルスの準決勝が行われる。 男子シングルスでは、第2シードのラファエル・ナダルが同胞である第19シードのニコラス・アルマグロを迎え撃つ。最大のライバルとも言えるフェデラーが敗れ去り、タイトルがぐっと近くなったナダルであるが、逆を言えばナダルにも番狂わせの犠牲になる可能性がないとは言えない。相手はここまで6戦全勝のアルマグロであるが、クレー巧者として名を馳せており油断ならない相手であることは間違いない。全仏のタイトルを奪還し、ナダルは赤土の王者としてのプライドを取り戻すことができるのであろうか?
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第12日
大会12日目見どころ/女子ファイナルへ勝ち進むのは誰だ! 前日に引き続き男女シングルス準々決勝が行われた大会11日目、またしても優勝候補たちが赤土の魔物の犠牲となった。男子シングルスでは、キャリア初となるグランドスラム準々決勝に進出していた第22シードのユルゲン・メルツァーが、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチを2セットダウンからの大逆転で下し、ベスト4の座を勝ち取った。その一方で、「クレーキング」ラファエル・ナダルが順当に準決勝進出を決めた。女子では、昨年大会でベスト4に進出しトップ選手の仲間入りを果たしたサマンサ・ストザーが、第1シードのセリーナ・ウィリアムズをフルセットで退け、2年連続となる4強入りを果たした。 大会12日目は女子シングルス準決勝2試合がセンターコートで行われるほか、男子ダブルス準決勝2試合、そしてミックスダブルスの決勝が行われる。 センターコート第1試合に登場するのは、第5シードのエレーナ・デメンティエワと第17シードのフランチェスカ・スキアボーネの2人。今回で通算9度目となるメジャー準決勝の舞台に臨むデメンティエワに対し、スキアボーネはオープン化以降、史上初となるイタリア人女性選手として勝ち上がってきた。過去の対戦成績では6勝4敗と勝ち越しているデメンティエワは実績、経験ともに勝っているが、ここまで勝ち上がってきたスキアボーネの勢いには油断できないものがあるだろう。
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第13日
大会13日目見どころ/赤土の頂点への挑戦権は誰の手に? 女子シングルス準決勝が行われた大会12日目、ついに女子シングルスのファイナリストが出揃った。まず第1試合に登場したフランチェスカ・スキアボーネはタイブレークの末に第1セットを先取すると、対戦相手であった第5シードのエレーナ・デメンティエワが棄権、イタリア人女性として史上初となるグランドスラム決勝進出を果たした。続いて行われた第2試合では、第7シードのサマンサ・ストザーが第4シードのイェレナ・ヤンコビッチを圧倒、自身初となるメジャー大会決勝への切符を手に入れた。 またミックスダブルスの決勝では、第6シードのカテリーナ・シュレボトニック/ネナッド・ジモンイッチ組が勝利、見事タイトルを獲得している。 大会13日目は男子シングルス準決勝2試合がセンターコートで行われるほか、女子ダブルスの決勝が行われる。 男子シングルス準決勝の第1試合には、第5シードのロビン・ソデルリングと第15シードのトマス・ベルディフが登場する。準々決勝で第1シードのロジャー・フェデラーを破ったソデルリングは、2年連続でディフェンディング・チャンピオンから勝利を奪うという快挙を成し遂げ、2年連続で準決勝進出を果たしている。一方のベルディフは、自身初めてとなるグランドスラムでの4強入りとなった。お互いに長身から繰り出す強打が持ち味なだけに、試合は壮絶な打ち合いになることが予想される。両者の対戦成績は、ソデルリングが5勝3敗で勝ち越しているが、クレーコートでは1勝1敗と星を分け合っている。
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第14日
大会14日目見どころ/ついに今年の女王が決定! 男子シングルス準決勝が行われた大会13日目、因縁の2人が決勝の舞台で再会することとなった。第1試合では第5シードのロビン・ソデルリングが第15シードのトーマス・ベルディフとの壮絶な打ち合いを制し、2年連続となる決勝進出を果たした。続いて行われた第2試合では、第2シードのラファエル・ナダルが第22シードのユルゲン・メルツァーにストレートで勝利、ここパリの舞台で唯一ナダルを破った男が待つ決勝に駒を進めた。 また女子ダブルス決勝も行われており、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ/ヴィーナス・ウィリアムズ組が勝利、通算12度目のグランドスラム女子ダブルス制覇を達成すると共に、史上3組目となるメジャー大会4連勝の快挙となった。 大会14日目は女子シングルス決勝と男子ダブルス決勝が行われる。 今年も数多くのドラマが生まれたローランギャロス。女子シングルス決勝の舞台に登場するのは、誰もが予想しなかった2人、第7シードのサマンサ・ストザーと第15シードのフランチェスカ・スキアボーネとなった。
一方のスキアボーネは、3回戦で全豪オープン4強のリー・ナをストレートで破ると勢いに乗り、準々決勝では第3シードのキャロリーン・ウォズニアキ、そして準決勝では第5シードのエレーナ・デメンティエワに勝利を収め、イタリア人女性として史上初となるグランドスラム決勝進出の快挙を成し遂げている。 お互いに今回が初めてのグランドスラム決勝の舞台となるが、ストザーはダブルスで2度の優勝を含む6度のメジャー決勝進出を果たしており、大舞台での経験値といったところでは優位に立っている。また両者の対戦成績は4勝1敗でストザーがリードしている。また直近の対戦は、昨年に大阪で行われたHP女子オープンの決勝で、そのときはストザーがストレートで勝利しツアー初タイトルを手に入れている。 勝利の女神を味方につけ、最後に歓喜の瞬間を迎えるのは果たしてどちらだろうか? |
第15日
大会最終目見どころ/赤土の頂点に立つのは誰だ? 女子シングルス決勝が行われた大会14日目、第17シードのフランチェスカ・スキアボーネが第5シードのサマンサ・ストザーを下し、イタリア人女性として史上初となるグランドスラム制覇の快挙を達成した。さらに29歳でのグランドスラム優勝は最近10年での最年長記録であるとともに、イタリアに36年ぶりとなるグランドスラムタイトルをもたらした。 また男子ダブルス決勝では、第2シードのダニエル・ネスター/ネナッド・ジモンイッチ組がディフェンディング・チャンピオンであるリーンダ・パエス/ルーカス・ドロウィー組をストレートで下し、見事タイトルを獲得している。 大会最終日は男子シングルス決勝が行われる。 2週間をかけて行われた全仏オープンもついに最終日を迎え、赤土の王者の座を懸けて2人の男がセンターコートで向かい合う。この決勝の舞台で頂点を争うのは、第2シードのラファエル・ナダルと第5シードのロビン・ソデルリングの2人。
対するソデルリングは、昨年の大会でナダルに初めて敗北を教えた男として一躍脚光を浴びていた。昨年は「史上最大の番狂わせ」と多くの人々に言わしめた4回戦でナダルを破り、今年は準々決勝でディフェンディング・チャンピオンであるロジャー・フェデラーから初めての勝利を挙げ2年連続となる決勝進出を果たした。 両者の対戦成績は3勝2敗でナダルがリードしているが、最近の2試合はソデルリングが連勝している。そしてなんといっても昨年のシングルス4回戦では、それまで今大会で31連勝していたナダルからソデルリングが勝利を奪っている。 今年も多くの番狂わせを演出してきた赤土の魔物を征し、最後に歓喜の瞬間を迎えるのは果たしてどちらだろうか? |
全仏オープン2010 総括
総括
やはり王者は健在だった。 今年も数多くの番狂わせが起きた全仏オープン、しかし終わってみれば赤土の王者ラファエル・ナダルが全試合ストレート勝ちの圧勝で2年ぶり5度目の優勝を成し遂げた。今大会には3つのタイトルを含むクレーコート15連勝という記録をひっさげて出場していたナダル、決勝の相手は昨年敗れたロビン・ソデルリングと因縁の相手であったが、フタを開けてみれば1度もブレークを許さない完勝。改めてその強さを証明することとなった。 一方のソデルリングは、準々決勝で第1シードのロジャー・フェデラーを破るなど2年連続となる決勝進出を果たし、その実力の高さを証明した。決勝ではナダルの前に手も足も出なかったが、近い将来にグランドスラムで優勝できる可能性を感じさせるプレーだったことは間違いない。
一方のストザーは4回戦から3試合連続でタフな相手を破っての決勝進出だったものの、それまでのプレーは決勝では鳴りをひそめてしまった。
女子ダブルスではセリーナとヴィーナスのウィリアムズ姉妹が2002年以来となる優勝、さらには昨年のウィンブルドンからグランドスラム4連勝の偉業を達成した。シングルスでは残念な結果に終わった2人であったが、その存在感を強烈にアピールするとともに、セリーナはシングルスとダブルス同時に世界ランキング1位になること決定した。 ミックスダブルスでは、かつて杉山愛ともペアを組んでいたカテリナ・シュレボトニックとジモンイッチがタイトルを獲得している。
一方の女子では、ベテランのクルム伊達公子が1回戦で第9シードのディナーラ・サフィーナを破る大番狂わせを演出、大会前半のハイライトを飾った。また女子シングルスには森田あゆみ、奈良くるみ、土居美咲と若手3人が本戦出場を果たしたが初戦で敗退したものの、今回の経験を活かし、今後の活躍が期待される。 また車いす部門では国枝慎吾が大会4連覇を達成した。連勝記録を続ける車いすテニス界の絶対王者は、2007年の全豪オープンから10大会連続となるメジャータイトル獲得の偉業となった。 |