|
ヒンギスとの初対戦に望むシャラポワ |
画像提供:Getty/AFLO |
(日本、東京)
東京体育館で行われている東レ・パンパシフィック・オープンの4日目、シングルス準々決勝が行われ、トップシードのM・シャラポワ(ロシア)と元女王M・ヒンギス(スイス)が共にストレートで勝ちあがり、新旧女王対決が準決勝で実現することとなった。両者は今回が初対戦となる。
昨日行われたL・レイモンド(アメリカ)戦では、サーフェースに不慣れなこともあり多少手こずる場面も見られたシャラポワだったが、この日は序盤からエンジン全開でS・ストザー(オーストラリア)に襲い掛かる。サービス、ストローク共に好調のシャラポワは、終始試合の主導権を握り、粘るストザーを6-1,6-4のストレートで振り切った。試合前こそ、最近メキメキと実力をあげているストザーの善戦も予想されたが、終わってみればシャラポワの完勝だった。
試合後、準決勝のヒンギス戦について聞かれたシャラポワは、「(準決勝は)とてもエキサイティングな試合になると思う。彼女(ヒンギス)とはこれまで一度も対戦したことがないけれど、タフな試合になることは間違いない。私も良いプレーをしないといけないわね。」と語り、気を引き締めていた。またヒンギス戦での戦術を聞かれると、「サービスが勝利の鍵になると思う。いかに自分のサービスゲームをしっかりキープしていくが重要ね。マルチナはリターンが凄く良いので、彼女のサービスをアタックして先手を取って攻撃を仕掛けていくつもり。サービスは彼女(ヒンギス)の弱点の一つだと思うし、彼女に時間を与えてしまったら危険だから。」と答えていた。
昨日第3シードのN・デシー(フランス)との激戦を制し波に乗るヒンギスは、この日、新鋭M・キリレンコ(ロシア)に6-2, 6-1のストレートで圧勝しベスト4入りを決めた。4年間の沈黙を破り、先月ツアー復帰を果たした際、「彼女(シャラポワ)がどれだけのものなのか実際に対戦して確かめてみたいの」と語っていたヒンギスだが、明日両者初の対戦が東京で実現することとなった。
その他の試合では、第2シードのE・デメンティエワ(ロシア)が3-6, 6-1, 6-2でN・バイディソバ(チェコ共和国)を下して、準決勝進出を決めている。
(2006年2月3日)