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ヒューイットが辛勝で2回戦進出◇テニス・チャンネル・オープン

(アメリカ、ネバダ州ラス・ベガス)

テニス・チャンネル・オープン(賞金総額38万ドル)大会初日、ナイトマッチで行われた1回戦で、元世界1位で今大会トップシードのL・ヒューイット(オーストラリア)F・マイヤー(ドイツ)に5-7, 6-2, 6-4で辛勝し2回戦へ駒を進めた。ヒューイットは、トップ選手がこぞってドバイの大会に参加する中、あえてランクの低い同大会に出場し必勝を誓っている。

この日、ファイナルセット1-3とマイヤーにリードを許したヒューイットだったが、その後第6、第12ゲームでブレイクに成功し辛うじて勝利を収めた。「第2セット以降は、彼(マイヤー)のサービスを毎ゲームでもブレイクできると思っていた。タイミングを間違えさえしなければ、必ずブレイクチャンスが来ると思っていた。」と、試合を振り返っていた。

一方、惜しくも敗れたマイヤーは、「本当にガッカリしているよ。勝つために僕が出来ることの全てをトライしたけれど、彼(ヒューイット)のほうが一枚上手だった。」と素直に敗北を認めていた。

ウィンブルドンとUSオープンを含むツアー24勝をあげているヒューイットだが、昨年のシドニーの大会以来ツアー優勝から遠ざかっており、2週間前のサンノゼの大会でも決勝まで進みながら、新鋭A・マレー(英国)の前に敗れるなど、なかなか結果を出せずにいる。一部からは「ヒューイットの時代は終わった」との声も聞こえてくるが、当の本人はさほど気もしていないようで、「そんな毎度毎度優勝できるわけじゃない。僕はより大きな大会で勝者になりたいといつも思ってるのさ。小さい大会ではモチベーションが湧いてこないし、16歳や17歳の時のようにいつもグランドスラム気分とは行かないよ。」とコメントしていた。

ナイトマッチで行われたその他の試合では、第4シードのR・ジネプリ(アメリカ)が同胞のP・ゴールドスタイン(アメリカ)と対戦し、7-6 (7-4), 3-6のセットオールとなったところで降雨のために試合が中断され、翌日に持ち越しとなった。また、デーゲームでは、3人のシード選手が大会を去った。1人目は第6シードのG・モンフィス(フランス)で、ベテランのJ・ビョークマン(スウェーデン)に6-7(8), 3-6でストレート負け。2人目はF・ベルダスコ(スペイン)でノーシードのP・コールシュライバー(ドイツ)に7-6(4), 5-7, 2-6で逆転負けを喫した。そして、最後の1人はT・ハース(ドイツ)で、右肩の痛みを訴えて、試合を行わずに棄権することになった。 

棄権したハースは、「メンフィスの大会5日目くらいから肩が痛み出して、その後一向に良くならなかった。この大会でプレーしたかったけれど、肩の調子が良くないから仕方ないね。この大会に出場できるのを楽しみにしていただけに残念だよ。」と語っていた。ハースの棄権を受けて、ラッキールーザーとして本選に入ったのがP・ルクザック(オーストラリア)で、初戦ではD・ツルスノフ(ロシア)と対戦する。

(2006年2月28日20時37分)
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