（アラブ首長国連邦、ドバイ）
ドバイ・テニス選手権（賞金総額１００万ドル）で６ヶ月以上ぶりにコートに戻って来たＭ・サフィン（ロシア）が第３シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）相手に4-6, 6-2, 6-2の逆転勝利で、そのカムバック初戦を飾った。サフィンは昨年８月のシンシナティ以来、膝の故障のためツアーから離れていた。
サフィンは、「まさか勝てるなんて思ってなかったので自分でも驚いている。ダビデンコ相手に１セットでも取れればいい、何ゲームかやってみてリズムをつかもうと思っていただけなのに。」と、自分の期待以上の復帰戦に喜んでいた。これまで２度のグランドスラム制覇をしているサフィンの２回戦の相手は、月曜日にＦ・サントロ（フランス）を6-4, 6-1で倒したＯ・ロクス（ベルギー）となる。
先週のロッテルダムでベスト４入りしたダビデンコだったが、その勢いを今大会につなげることはできず、初対戦となったサフィン戦を勝利で飾れなかった。
トップ・シードのＲ・フェデラー（スイス）は、デビス・カップのチームメイトでもあるＳ・ワウリンカ（スイス）を7-6(7-3), 6-3のストレートで下し、今大会４連覇へ向けて好スタートを切った。これがハード・コートでの５３連勝目だったフェデラーは、続く２回戦で主催者推薦のＭ・Ａ・ガレエブと対戦する。ハード・コートでの最後の敗戦は昨年の全豪オープンの準決勝でサフィン（優勝）に敗れた試合だった。
第２シードのＲ・ナダル（スペイン）は、先週のロッテルダムでの大会を太腿の怪我を理由に欠場していたが、この日の１回戦ではＰ・Ｈ・マチュー（フランス）を6-7(5-7), 6-1, 6-2の逆転で退けており、Ｗ・ムーディ（南アフリカ）を6-4, 6-4で破った予選勝者のＹ・エル・アイナウイ（モロッコ）と２回戦を行う。
ランキング１位のフェデラーと２位のナダルが同一大会に出場するのは、昨年のＵＳオープン以来初めてとなる。
その他の結果は、第７シードのＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）と第８シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）が順当に２回戦へ進出を決めたが、第６シードのＤ・フルバティ（スロバキア）はＭ・ヨージニ（ロシア）に5-7, 6-1, 4-6で破れ早くも姿を消した。ヨージニは２回戦でＩ・アンドレエフ（ロシア）と戦う。
（2006年3月1日10時24分）
