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ナダル圧勝の2連覇◇セアット・ゴド・オープン

(スペイン、バルセロナ)

セアット・ゴド・オープン(賞金総額105万ドル、クレー)最終日の日曜日は決勝(5セットマッチ)が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が隙のないプレーで同胞のT・ロブレド(スペイン)を圧倒し、6-4, 6-4, 6-0のストレートで下して昨年に続く2連覇を達成した。

同時にナダルは、この勝利によりクレーでの連勝記録を47に伸ばし、B・ボルグ(スウェーデン)の持つ46連勝(歴代2位)の記録を抜いた。オープン化以降の歴代1位は、1977年のG・ビラス(アルゼンチン)で53連勝。

今大会優勝経験者同士の戦いとなった試合は、出だしからナダルの優勢で進んだ。第1セットで4-3とナダルがリードしている時点で、ロブレドは40-15とあと1ポイントでサービスブレイクできるチャンスがあったが、それを活かせずに第1セットを落とすと、続く第2セットも同様な展開となった。第3セットはさらに勢いを増すナダルの前に、ロブレドはなす術もなく、結局サービスブレイクを一つも奪うことなく完敗した。

19歳の左利きナダルはこれでツアー決勝での成績を15勝2敗の12連勝とし、今季は22勝3敗で3タイトルを獲得している。さらには、得意のクレーコートでの決勝の成績を11勝0敗とし、またボルグが持つ10代での16タイトル獲得にあと1勝と迫った。

ナダルは記者会見で、「決勝では自信を持ってプレーできた。ツアー決勝ではこれまで11連勝していたからね。決勝ではそれまでよりもいいプレーができるんだ。今日は多分今週で一番いい試合ができたと思う。これは重要なことだね。」と語った。

一方敗れた第6シードで23歳のロブレドは、これでツアー決勝の成績を2勝4敗とした。ロブレドの最後のタイトルは、G・ガウディオ(アルゼンチン)を下して優勝した2年前の今大会になる。ロブレドは「タフな試合だった。よくやったと思う。」と語った。「ベストは尽くした。結果がついてこなかっただけさ。」

またロブレドは続けて、「第2セットでも4-3の40-15でリードしてチャンスだったのに、そこでイージーショットまで待ってしまったのが間違いだった。ナダルはいいショットを繰り出しポイントを取ると、流れが変わってしまった。もしあのゲームを取っていればセットカウント1-1のタイになって、もう少し違う試合展開になっていただろうに。」と、重要なポイントを取れず悔しさをにじませた。

ナダルは、「まずは2連覇という目的を達成して、ボルグの記録も抜いた。次はビラスの記録に挑戦したいけど、今一番の照準はやはりローラン・ギャロスだ。」と、4週間後に迫るクレー大会の頂点への意気込みを語った。

(2006年5月1日10時00分)
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