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(フランス、パリ)
例年になく気温も低く降雨も多い今年の全仏オープンは、5日目の木曜も雨のためスケジュールが十分に消化できず、前年度覇者で第2シードのR・ナダル(スペイン)の注目の試合は、金曜日へ持ち越しとなった。
この日予定されていたシングルス2回戦でナダルはK・キム(アメリカ)と対戦予定だったが、降雨で試合が遅れ結局プレーを開始することなく翌日への順延が決まった。ナダルは火曜日に行われた1回戦でR・ソデルリング(スウェーデン)をストレートで下し、1977年にG・ビラス(アルゼンチン)が打ち立てたクレーでの連勝記録の53を抜き、新記録となる54連勝目を記録していた。
その他、雨による中断のため、第8シードのJ・ブレーク(アメリカ)もスペイン期待の新星N・アルマグロ(スペイン)との2回戦で、第1セットをアルマグロが7-6(7-5)で先取したところで、日没のため順延となっている。
順当に勝ち上がると、準々決勝ではナダルとブレークの対戦が実現する。これまでブレークはナダルに対して2勝0敗を記録し、昨年のUSオープンでもナダルに勝利していた。
これら試合を含め、男女合わせて6試合が試合途中で順延となり、10試合が開始を迎える前に金曜日へと持ち越された。
木曜日に行われた試合の中で一番のシードダウンとなったのは第9シードのF・ゴンサレス(チリ)で、N・ジョコビッチ(セルビア)に4-6, 1-6, 6-3, 6-4, 1-6の大接戦の末敗れ去った。
さらに第19シードで、年初の全豪オープンで驚きの準優勝を上げたM・バグダティス(キプロス)は、J・ベネトー(フランス)に6-3, 4-6, 3-6, 7-6(7-1), 4-6の接戦の末敗れてしまった。崖っぷちに立たされた第4セットでもマッチポイントを凌いでタイブレークに持ち込んで勝ち取り、フルセットに漕ぎ着けたものの力一つ及ばずだった。
全豪オープンでもフルセットの試合を3度も勝ち抜く粘り強さを見せたバグダティスだが、「最近は周りの期待が強すぎて、自分も試合のことに集中できない。いつもみんながどう言うだろうか、ということばかり気にしてしまう。」と、周囲からのプレッシャーに対応しきれていない様子だった。
前日の水曜日から順延となっていた試合では、まず第7シードのT・ロブレド(スペイン)が7-5, 6-2, 3-6, 6-1でI・ボゾリャックを退け3回戦へ進出。この試合は前日第3セット途中で日没のため順延となっていた。
同じく2セット終わったところで順延となっていた第31シードのD・ツルスノフ(ロシア)とT・ヘンマン(英国)の試合は、ツルスノフが6-3, 6-2, 4-6, 6-4で3回戦へ駒を進めた。
セット・カウント2-1とリードしたところで順延となった第21シードのS・グロージャン(フランス)は、予選勝者のM・バッサロ=アルグエッロ(イタリア)に逆転をくらい、6-1, 4-6, 6-4, 5-7, 2-6で敗退してしまった。
シード勢では、第4シードのI・リュビチッチ(クロアチア)、第11シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)、第14シードのL・ヒューイット(オーストラリア)、第22シードのD・フルバティ(スロバキア)、第23シードのT・ハース(ドイツ)、第25シードのG・モンフィス(フランス)、第27シードのO・ロクス(ベルギー)、第29シードのP・H・マチュー(フランス)が順当に3回戦進出を決めている。3回戦ではヒューイットがフルバティと、マチュはナダルとキムの勝者と、モンフィスはブレークとアルマグロの勝者とそれぞれ対戦する。
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