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(フランス、パリ)
全仏オープン大会7日目の土曜日は男子シングルス3回戦などが行われ、ディフェンディング・チャンピオンのR・ナダル(スペイン)やL・ヒューイット(オーストラリア)などが4回戦に進んだ。
この日が20歳の誕生日だったナダルは、P・H・マチュー(フランス)と対戦し、その猛攻にあえぎ第1セット(所要時間93分)を落としたが、5-7, 6-4, 6-4, 6-4で勝利した。ナダルにとって今大会これまで最大の試練となったこの試合は4時間53分にも及んだ。総得点数も197ポイントに達し、ウィナーの数はマチューの60に対しナダルが54、一方エラーの数は同65対39と、より安定してミスの少ないナダルが勝った。ナダルはこれでクレーでの連勝記録を56とした。
マチューは、試合を通じて果敢に攻め、ネット際のプレーでも冴えを見せた。
「僕は相手がナダルだからと言って、それで圧倒されていることはない、ということをちゃんとしめしたかった。僕は勝つためにコートに立ってるんだってね。彼のクレーでの実力は疑うまでもないけど、それでも勝つのが不可能とまではいかない。」と、マチューは自らの善戦について語った。
一方のナダルは、「これまでの中では一番レベルを上げられた試合だった。ベストの内容とは言えないけど、いい試合だった。この勝利の意味は大きい。」と、相手の攻撃にも揺さぶられずにリズムを保ち続けた試合を振り返った。
昨年の今大会を肋骨の骨折により欠場したヒューイットは、今年もふくらはぎと右足首の故障に苦しんでいるが、その影響も感じさせないほどの好調ぶりで、D・フルバティ(スロバキア)を7-6(7-5), 6-2, 6-2で下し、過去7年間で5度目の4回戦進出を果たした。
「まだ完全に怪我が治ったわけではないけど、それなりにいい動きができている。クレーではこれまでにないくらいいいサーブが出来ているし、技のミックスも上手くいっている。」と、ヒューイットは徐々に復調を感じているようだが、最後に賞杯を上げたのは去年1月のシドニーと、すでに1年半近くも優勝から遠ざかっている。
これにより4回戦ではヒューイット対ナダルというカードが実現した。両者はこれまでヒューイットの3勝0敗だが、それは全てハードコートでの対戦。
「ナダルは簡単に点をとらせてくれないから、全力を尽くして戦わないといけない。」と、好調な勢いを継続したいヒューイットだ。
その他上位シードでは、第8シードのJ・ブレーク(アメリカ)がG・モンフィス(フランス)と対戦したが、2-6, 7-6 (7-2)とセットカウント1-1となったところで、日没により順延となった。この試合の勝者は、第23シードのT・ハース(ドイツ)を7-5, 6-1, 7-6 (7-4)で下した10代のN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチは2回戦でも第9シードのF・ゴンサレス(チリ)を相手に番狂わせを演じている。
第4シードのI・リュビチッチ(クロアチア)もJ・モナコ(アルゼンチン)に4-6, 5-7, 6-3, 6-4, 4-2と逆転でリードしている時点で試合が順延となった。その勝者は、第15シードのD・フェレール(スペイン)を7-6 (7-4), 7-5, 6-4で下したR・ラミレス=イダルゴ(スペイン)と対戦する。
ラミレス=イダルゴは2004年の今大会では1回戦負けを喫していた。しかし今年は快進撃を続け、同胞フェレールに対して53本のエラーを記録したにもかかわらず、6度目の対戦で初勝利をもぎ取った。
その他男子部門では、地元出身J・ベネトー(フランス)が、37本のウィナーを記録した第11シードR・シュティエパネック(チェコ共和国)を5-7, 7-5, 7-6 (10-8), 6-3で跳ね除けた。ベネトーは今大会に過去5度出場しているが、4回戦進出は初めて。
A・マルティン(スペイン)も8度目の登場で今回初めて2回戦の壁を突破し、3回戦では70本のウィナーを記録、第27シードのO・ロクス(ベルギー)を7-5, 4-6, 6-7 (7-5), 6-1, 6-4のフルセットで振り切った。マルティンは4回戦でベネトーと顔を合わせる。
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