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全仏オープン9日目◇ヒンギスがペアを下し準々決勝進出

(フランス、パリ)

全仏オープン大会9日目、前日に日没順延となっていた第12シードのM・ヒンギス(スイス)対第31シードのS・ペア(イスラエル)の試合が第3セットから再開され、ヒンギスが6-3, 2-6, 6-3で勝利し、1月の全豪オープンに続きグランドスラムベスト8進出を決めた。

2001年以来の全仏オープン出場となったヒンギスは、これまで同大会では2度の準優勝経験があり、今年は初優勝を狙っている。今大会へは前哨戦のローマを制して臨んできており、初戦からストレートで勝ちあがってきた。この試合で初めてセットを失ったが、日をまたいで行われたファイナルセットでは、序盤からペアの強打を正確なストロークでかわして5-2とリードし、その後1ゲームを返されたものの、第9ゲームをブレイクして勝利をものにした。

ヒンギスは試合後の会見で、「全豪オープンから比べると随分とレベルアップしているわ。ベストの状態に近い。」と語った。

一方のペアは、勝てばイスラエル出身の選手としては初めてのグランドスラム準々決勝進出だったが、悔しい敗戦となった。

この結果、ヒンギスは準々決勝で第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)と対戦することになった。クレイステルスは前日の4回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)をストレートで下しての勝ち上がり。ヒンギスとクレイステルスは全仏オープンで2度の決勝敗退を経験しており、ともに初制覇を狙っている。

その他の試合では、男子シングルスで第2シードのI・リュビチッチ(クロアチア)R・ラミレス=イダルゴ(スペイン)を6-3, 3-6, 6-2, 6-3で退けて、初の全仏オープン準々決勝進出を決めた。また、センターコートの第1試合で行われたJ・ベネトー(フランス)A・マルティン(スペイン)の試合は、第1セット第7ゲーム、ベネトーが5-1でリードの時点でマルティンが棄権を申し入れ、地元フランスのベネトーが勝ちあがった。

日本勢では、錦織 圭が第3シードのA・シドレンコ(フランス)に6-4, 6-0でストレート勝ちし、2回戦進出を決めた。

(2006年6月5日23時06分)
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