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(フランス、パリ)
全仏オープン大会10日目の女子シングルス準々決勝、互いに初優勝をかけて戦った第2シードK・クレイステルス(ベルギー)と、第12シードM・ヒンギス(スイス)の一戦は、クレイステルスが7-6(7-5), 6-1のストレートでヒンギスを下し、2003年以来3度目の準決勝進出を決めた。
全仏オープン前哨戦で優勝を果たし、絶好調でローランギャロスに乗り込んできた元女王ヒンギスだったが、この日は序盤からクレイステルスの強打に苦しめられる。クレイステルスがパワーテニス全開で挑んでくるのに対し、一方のヒンギスは巧みなショットセレクションで攻撃を交わしていく。まさにプレースタイルが180度異なるもの同士の戦いということで、試合はスリリングに進んでいく。両者一歩も譲らず第1セットはそのままタイブレークに突入。タイブレークに入っても一進一退の展開が続くが、クレイステルスがワンチャンスをものにして第1セット奪取に成功する。
その後も好ゲームが期待されたが、第2セットに入ると展開は一転し、ヒンギスの動きが突然鈍くなる。体力消耗が激しいのか、長いラリーを嫌うヒンギスは短期決戦に持ち込もうと試みるがクレイステルスには通用せず、結局反撃も叶わず、最後は自身のショットがアウトしゲームセットとなった。
惜しくもベスト4入りを逃した元女王は、「今日は体力的に厳しく完全な状態ではなかった。彼女(クレイステルス)はとてもパワフルで、わたしより良いプレーをしていた。」と、語り勝者を称えていた。「がっかりなどしていない。たくさんのことをこの大会を通じて学ぶことが出来たから。」と話すヒンギスの視線の先には、次のグランドスラム大会であるウィンブルドンがあるように見えた。
一方、勝利したクレイステルスは、「これまでの試合よりも今日はギアを上のレベルにあげる必要があったの。第1セットはすごく良いプレーが出来たし攻撃的にいけたと思う。ただものすごく接戦だったわね。次に向けてもっと調子をあげないといけないわ。」と語り、準決勝に向け気を引き締めていた。
クレイステルスは、準決勝で第5シードJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌと対戦する。連覇を狙う昨年覇者のエナン=アルデンヌは、第13シードのA・グローネフェルド(ドイツ)を7-5, 6-2のストレートで退け、2年連続の準決勝進出を決めている。
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