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(フランス、パリ)
全仏オープンは11日目の火曜日、男子シングルス準々決勝の2試合が行われ、トップシードのR・フェデラー(スイス)と第3シードのD・ナルバンディアン(アルゼンチン)とがまず4強入りを決めた。
4大会あるグランドスラムのうち、この全仏オープンを除く3大会で優勝経験を誇る世界ナンバー1のフェデラーは、第12シードのM・アンチッチ(クロアチア)と準決勝進出をかけて対戦し、見事6-4, 6-3, 6-4のストレートで破り、4強入り一番乗りを果たした。
この勝利で、フェデラーはグランドスラムでは26連勝で8大会連続のベスト4入りに成功したことになる。これはオープン化以降でI・レンドル(アメリカ)の同10大会連続に次ぐ記録。
準決勝でフェデラーを待ち受けるのは、同じくこの日の準々決勝を勝ち抜いたナルバンディアン。第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)を6-3, 6-3, 2-6, 6-4で振りぬき、一昨年に続く全仏オープン2度目の準決勝へ駒を進めた。今年は全豪オープンに続く4強入り。
ベースラインからの攻防となったこの試合では、第1セットの終盤でナルバンディアンが5ゲームを連取し、34分で先取すると、続く第2セットもナルバンディアンのペースで進み2セットを物にした。しかし、第3セットはダビデンコが反撃に出て、序盤の4ゲームを連取しリードすると、そのセットを取り返す。しかしナルバンディアンは、第4セットの2-2でのダビデンコのサービスゲームをブレークに成功し、その後はきっちり自身のサービスをキープし試合を決めた。
ナルバンディアンは2年前の準決勝では、その年優勝したG・ガウディオ(アルゼンチン)にストレートで敗れている。
フェデラーとナルバンディアンはこれまで5勝6敗と、ナルバンディアンが1歩優勢。2003年夏以降はフェデラーが接戦を制することが多かったが、昨年末のテニスマスターズカップでは、ナルバンディアンがフルセットの末に勝ち、見事優勝を遂げている。直近では先月のローマでの準決勝で対戦、フェデラーが勝っている。
今大会の優勝候補筆頭の第2シードのR・ナダル(スペイン)との決勝対決への切符を手にするのはどちらになるだろうか。
「ローマはここより暖かくてサーフェスも早かった。」と、どちらかと言うと早いコートを好むナルバンディアンだが、「でも、フェデラーとはいろんなサーフェスで戦って、お互いに勝ったり負けたりしている。問題はどんなサーフェスかと言うより、自分達の体調とか他の状況次第だ。」とコメント。フェデラーに対しても互角に戦うだけの実力をほのめかした。
一方のフェデラーは、「全仏オープン準決勝進出が、まずの目標だった。最初からナダルとの決勝戦のことばかり聞かれて、ずっとプレッシャーにはなっていた。でもその前にいくつも試合に勝たなければならないし、途中で失速したらそこで終わりだからね。」と、あと2勝で念願の全仏オープン初制覇を遂げる心境を語った。
尚、ナダルに対しては、フェデラーは1勝5敗、ナルバンディアンはまだ対戦がない。
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