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ナダルVSジョコビッチ 注目の若手対決の行方は?

(フランス、パリ)

全仏オープン大会11日目、この日は男子シングルス準々決勝の残りの2試合が行われ、今年のベスト4が出揃う予定だ。

世界中のテニスファンがR・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)の決勝戦を期待する中、N・ジョコビッチ(セルビア)がナダルのクレーコート連勝記録を止めてベスト4入りすると予想する人は殆どいない。しかし第9シードのF・ゴンサレス(チリ)、第23シードのT・ハース(ドイツ)、第25シードのG・モンフィス(フランス)を次々と撃破してきた19歳が、ナダル相手に金星をあげる可能性は十分にある。特に、地元の大声援を受けたモンフィス相手に見せた強気の攻めは驚愕に値するもので、この全仏期間中にナダルすらも脅かす存在に成長している。

現在世界ランキング63位のジョコビッチは、トップ100以内では最年少プレイヤー。準々決勝を前に、「彼(ナダル)がクレー最強で、55試合以上も連続で勝利していて、ランキングは世界2位で・・・なんてことは全て知っているよ。でも次の試合(準決勝)、僕には失うものが何もないんだ。最後の8人に残ってナダルと、おそらくセンターコートで試合ができるんだからベストを尽くすのみ。全力を出し切るだけだ。」と、大舞台での試合に闘志を燃やす。

もう一方の準々決勝では、I・リュビチッチ(クロアチア)と地元フランス期待のJ・ベネトー(フランス)が対戦する。リュビチッチは今年の全豪オープンに引き続き2度目の四大大会ベスト8進出だが、対するベネトーは過去グランドスラムで殆ど実績らいし実績をあげたことがない。両者の対戦成績は1勝1敗で、最後に対戦した2004年のマイアミの大会では、ストレートでベネトーが勝利している。リュビチッチがシード選手としての意地を見せるか、それともベネトーが地元で錦を飾れるかに注目が集まる。

前日に準決勝進出を決めた第1シードのフェデラー、第3シードのD・ナルバンディアン(アルゼンチン)に続いて、第2シードのナダル、第4シードのリュビチッチが勝ち上がると、1985年以来のベスト4にトップシード揃い踏みということになる(当時は、J・マッケンロー(アメリカ)I・レンドル(アメリカ)J・コナーズ(アメリカ)M・ウィランダー(スウェーデン)の4人)。赤土には魔物が棲むといわれ波乱が多い全仏オープンだが、今年はどうなるだろうか。

(2006年6月7日17時59分)
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