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成熟度は４大大会のタイトルをつかむには、まだ足りなかった。ハンチュコバとの本格的なダブルスペア結成から約１年。「自分たちで作り上げてきた」との自信が杉山にはあったが、第１シードの攻撃的なテニスに屈した。
昨年の全米の優勝ペアは２人とも常にネットに詰めて重圧をかけてきた。杉山組のストロークが度々、その網にかかり、ポイントを許した。第１セットは３−６。第２セットもネット前の相手の壁を破る武器を見いだせず、ミスも出て２−６で落とした。
杉山は「パスで抜こうとしてもショットを打つスペースが見当たらなかった。厳しかった」と完敗を認めた。
３年前の全仏を制したときのパートナーはクライシュテルス（ベルギー）。個人の能力の高さが支えだった。
今回は２人ともシングルスでずばぬけた成績はなく、互いのコンビネーションが頼み。「ハーフコートで別々にシングルスをやっている感じ」から始まり、互いに意見を交わして戦ううちに成績も上がり「今年になって急によくなってきた」という手応えはある。
今季はダブルスで２勝。クレーの頂点こそ逃したが、上昇機運の中、ウィンブルドンに向けて「今度は芝でどういうダブルスになるか楽しみ」と一層の成長を期している。（共同）
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