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場内の気温表示は30度。灼熱(しゃくねつ)の太陽が注いだ男子シングルス決勝で、ローランギャロスではまだ負けを知らない「クレーの申し子」が、世界王者を粉砕した。「去年の優勝も今年の優勝もとてもうれしい。忘れられない」。3日に20歳になったばかりのナダルが2年連続で頂点に立った。
前回覇者と世界ランク1位のフェデラーの対決。第1セットは相手の攻撃的なプレーがはまり、1−6。だが第2セットになると腕の筋肉が盛り上がったサウスポーから、スピンのきいた重いショットを相手のバックに集めてミスを誘い、リズムを取り戻した。6−1で奪い返した。
第3セット、1−2のサービスゲームで0−40。ここで強烈なフォアの逆クロス、ドロップショットなどでジュースに持ち込み、さらには2本のサービスエースを決めてピンチを乗り切った。要所での集中力はさすが。その後も攻撃的なプレーをみせ、4大大会決勝では7戦全勝だったフェデラーの全仏初制覇の夢を阻んだ。
クレーコートでのツアー最多連勝記録を「60」に伸ばし、通算勝利数もちょうど100。「いつかは負ける可能性がある。でもコートに入れば、連勝できる自信を持って戦っている」と言い切った。本命として挑んだ大会は注目度は常に一番。周囲の騒ぎにも陽気にマイペースを貫いた若武者は、赤土では今年も強かった。(共同)
(了)
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