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チャンスボールをフォアでクロスにたたいた。勝利が決まり、ナダルは家の庭に寝転ぶように、コート上であおむけになった。「この大会で勝つのは特別な気持ち」。２年連続の優勝カップを誇らしげに掲げた。
フェデラーとの注目の対決だった。コート上の気温は３０度に達し、周囲も盛り上がった。「最初は緊張していた」というナダルは防戦一方で１−６で落とした。だが第２セット第２ゲーム、０−４０からブレークに成功して２−０とし「自信が出てきた」そうだ。
ベンチで氷の入ったタオルを首に置いて涼をとった。スピンのきいた重いショットを相手のバックに集め「フォアで攻撃的に打ってプレッシャーをかけた」。最大の武器で相手から多くのミスを誘い、要所で切れのあるサーブでエースを奪い、３セットを連取した。
昨年から左足のけがに苦しみ、１月の全豪は欠場に追い込まれた。クレーコートでのツアー最多連勝記録を「６０」に伸ばし通算勝利数も１００となったが、２連覇の道のりは平たんではなかった。「よけいにうれしい。ここには夢がある」。ローランギャロスで依然として負け知らず。ことしもナダルは赤土の舞台の主役だった。（共同）
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