（オランダ、スヘルトヘンボシュ）
日曜日から始まった男女共同開催のオルディナ・オープン（賞金総額５８万３千０７２ドル）は月曜日に２日目が行われた。男子１回戦に登場した昨年度覇者のＭ・アンチッチ（クロアチア）は、第３シードながら初戦から厳しい戦いを強いられ、予選勝者のＡ・クレシの挑戦を7-6(7-3), 6-7(0-7), 7-5の接戦の末に何とかかわして、２回戦へ駒を進めた。
昨年の今大会で、アンチッチはＭ・ロドラ（フランス）を下し念願のツアー初優勝を飾ったが、今日の試合では１つ間違えれば初戦敗退を喫する寸前から勝利を収め、４大会連続の初戦突破となった。先日行われた全仏オープンではベスト８入りに成功している。２回戦では、Ｒ・ヴィク（チェコ共和国）を1-6, 6-3, 6-2の逆転で下した主催者推薦のＲ・スロイター（オランダ）と対戦する。これまでアンチッチはスロイターに対して、２００４年の全豪オープンの１回戦を含め２勝０敗としている。
その他の試合では、Ｊ・ベネトー（フランス）が予選勝者のＪ・シリアニを6-4, 6-4で倒した。２回戦では、水曜日に行われるトップシードのＮ・ダビデンコ（ロシア）とＰ・コールシュライバー（ドイツ）の勝者との対戦となる。また、Ｊ・ヘルニチ（チェコ共和国）はＭ・レドフスキーを6-0, 6-2で、リー・ヒュンタク（韓国）はＡ・クレマン（フランス）を6-4, 6-4でそれぞれ下している。
女子では、上位シード勢３人が初戦敗退という波乱の連続となった。第３シードのＦ・ペネッタ（イタリア）は地元期待のＭ・クライチェック（オランダ）に5-7, 3-6で敗れた。クライチェックは、Ｖ・ルアノ=パスクアル（スペイン）を6-4, 6-3で退けたＫ・クーカロバ（チェコ共和国）と２回戦で対戦する。
第４シードのＭ・キリレンコ（ロシア）も早々に姿を消した。今大会が２月以来わずか３大会目となるＰ・スアレス（アルゼンチン）がキリレンコを4-6, 3-6で破る殊勲を上げ、２回戦でＪ・コスタニッチ（クロアチア）と顔を合わせる。第６シードのＡ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）もＭ・ドマホウスカ（ポーランド）に6-3, 3-6, 1-6の逆転で敗れている。
この日唯一シード選手で初戦を突破したのは第７シードのＧ・ドゥルコ（アルゼンチン）で、Ｍ・ディアス=オリバ（アルゼンチン）を6-1, 7-6(7-3)で下している。その他の１回戦の結果は、Ｅ・ヴェスニナ（ロシア）がＪ・シュルフ（ドイツ）を6-2, 6-3、Ｍ・Ｅ・カメリンがＭ・アニ（エストニア）を7-5, 0-6, 6-2で、Ｅ・ダニリドー（ギリシア）が鄭潔（中国）を6-4, 6-1でそれぞれ破って２回戦へ進出を決めた。
（2006年6月20日9時48分）
