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ウィンブルドンで６年ぶりの勝利を収めると、軽やかにコートで跳びはねた。５年ぶりの出場に「ある意味でルーキーになったみたい」と話していた２５歳のヒンギスが、力強く２回戦へ進出した。
降雨で前日から持ち越された第２セット。深いストロークと巧みな配球で７歳年下のサブチュクを寄せ付けず、第１セットと同じ６−２で奪ってストレートで退けた。
１６歳の若さでウィンブルドンを制したのは９年前。この年は決勝で敗れた全仏オープン以外の４大大会をすべて制覇し「自分でも無敵と感じていた」と振り返る絶頂期だった。その後のパワーテニス台頭と度重なる故障でトップの座を滑り落ち、引退前の最後のウィンブルドンは１回戦で敗退した。
今年１月からツアーに復帰し、４大大会は全豪、全仏ともベスト８入り。「これまでの成績には満足している。でもさらに上を求めるのが人の常」と、元女王は番狂わせを狙っている。（共同）（了）