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アガシ最後のウィンブルドン白星スタート

(イギリス、ウィンブルドン)

1992年に自己初のグランドスラム優勝をここウィンブルドンで上げ、以降これまで8つのグランドスラム・タイトルを誇るA・アガシ(アメリカ)は、今年が最後のウィンブルドンとなる。
先日、今年のUSオープンを最後に引退を表明したアガシは、慢性化した腰痛のため、ここ2年間はウィンブルドンに出場していなかった。今年は第26シードで今大会に出場し、2日目の29日、B・パシャンスキ(セルビア)との1回戦に登場し、2-6, 6-2, 6-4, 6-3で2回戦進出を決めて、詰め掛けたファンを喜ばせていた。

「観客の反応はすごかったよ。実は、それがかなり気になったんだ。出だしでボールを叩き過ぎてミスが続いてしまって、調子が出なかったからね。でもその後は落ち着きを取り戻して、リラックスしてプレーができた。常にストレートで勝利することを頭において試合をしているから、セットを落とすことは気持ちの良いものじゃないけどね。」と、久しぶりのウィンブルドンでの試合を振り返った。
「このウィンブルドンからはもう何も望んでいないよ。だって、すでに多くの物をもらっているからね。でも、全力を尽くして最後まで戦うよ。それが僕の信念だから。」と、最後となったウィンブルドンへの思いを付け加えていた。

他のアメリカ勢ではJ・ブレーク(アメリカ)K・プレス(デンマーク)を6-3, 7-5, 5-7, 6-4で倒して2回戦進出を決めている。
第3シードでJ・ティプサレビッチ(セルビア)との試合が予定されていたA・ロディック(アメリカ)は、日没のため水曜日以降へと試合が順延された。ロディックはこれまで2年間準優勝しており、いずれもフェデラーに決勝で敗れていた。

その他主要選手では、地元期待の若手A・マレー(英国)N・マス(チリ)に6-1, 6-4, 6-4のストレート勝ち、M・サフィン(ロシア)は逆に地元ベテランG・ルゼッドスキ(英国)を6-4, 6-4, 6-4で下している。

(2006年6月28日8時13分)
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