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4大大会で通算8勝を挙げている36歳のベテランも、初戦はさすがに感情が高ぶったという。今夏の全米オープンを最後に現役を引退するアンドレ・アガシ(米国)が、最後のウィンブルドンで「お別れツアー」を開始した。
センターコートの第3試合。14年前に4大大会で初優勝し「夢が始まった場所」と話す思い出の舞台だ。入場するとファンの熱い声援を受け、胸に込み上げるものがあったのだろう。「少しナーバスになって、力が入ってしまったよ」
格下のボリス・パシャンスキー(セルビア・モンテネグロ)に第1セットを2−6で許したが、続く3セットを連取した。「落ち着いたら、次第にリズムができた。最後はいい感じになっていた」と笑った。
持病の腰痛に悩まされ、引退は数カ月前に決意した。発表したのは今大会直前だった。「すべてがここで始まったから、ここで言おうと思っていた」という決心を胸に、全仏オープンなどクレーコートの試合を欠場し、準備に万全を期した。3年ぶりのウィンブルドンで「何も求めてはいない。行けるところまで行くだけ」と、無心でプレーしている。(ウィンブルドン共同)(了)
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