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女子上位陣に死角なし モレスモ、シャラポワらが2回戦へ

(イギリス、ロンドン)

ウィンブルドン3日目、女子シングルス1回戦が行われ、第1シードのA・モレスモ(フランス)、第4シードのM・シャラポワ(ロシア)、2連覇を狙うV・ウィリアムズ(アメリカ)らが勝利し、順当に2回戦へ駒を進めた。

得てして初戦は波乱がおきやすいということで、この日は上位シード勢のプレーに注目が集まったが、モレスモはI・アブラモビッチ(クロアチア)を6-0, 6-0で、シャラポワはA・スマシュノバ(イスラエル)を6-2, 6-0で、ヴィーナスはB・マテック(アメリカ)を6-1, 6-0でそれぞれ下し、簡単に初戦突破を決めた。昨日2回戦進出を決めたJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌ、M・ヒンギス(スイス)S・クズネツォワ(ロシア)K・クレイステルス(ベルギー)らも力の差を見せ付けての勝利だっただけに、女子は上位シード勢とそれ以外の選手の力の差が改めて浮き彫りとなっている。

ダブルベーグルの完勝で初戦突破を決めたモレスモは、「今日はこれまでのウィンブルドンの中でも、最高のプレーが出来た。もしかしたら相手(アブラモビッチ)の調子が悪かったからそう感じているだけかも知れないけれど、今日のプレーにはとにかく満足しているわ。」と自身のプレーに満足げだった。モレスモは試合を通してわずか17ポイントしか相手に与えないという完璧な内容だった。予選上がりのアブラモビッチにとっては苦いグランドスラムデビュー戦となった。

2年ぶりのウィンブルドン・タイトル奪回を目指すシャラポワも、「(不安視されていた)体調はもう大丈夫。あとはどこまで実戦を積んでゲームの感覚を取り戻せるかにかかっている」と話しており、上位進出に自信を覗かせていた。

(2006年6月29日1時27分)
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