（イギリス、ウィンブルドン）
ウィンブルドン３日目は女子シングルス２回戦などが行われ、第２シードのＫ・クレイステルス（ベルギー）、第１２シードのＭ・ヒンギス（スイス）、第１８シードの杉山 愛らが順当に３回戦進出を決めた。
１９９７年の覇者であるヒンギスも前日のＯ・サウチュック（ウクライナ）との快勝に続き、この日もＴ・ガルビン（イタリア）を6-1, 6-2の圧勝で退けた。
日本人同士の戦いとなった杉山対森上亜希子（日本）の試合は、6-2, 7-5のストレートで杉山が森上を下し、３回戦でヒンギスと対戦する。「（ヒンギス戦は）大変な試合になりそう。でも楽しみだわ。」と、意気込みを見せていた。
前日の１回戦を快勝したクレイステルスは、この日は思いもよらない勝利を手にした。対戦相手のＶ・クツゾワ（ウクライナ）がウィルス性感染症で試合前に棄権を申し入れたため、労せず３回戦進出を決めた。その３回戦ではＥ・ビルネロバ（チェコ共和国）を7-6(8-6), 5-7, 6-3の接戦を制した鄭潔（中国）と顔を合わせる。
火曜日に第１７シードのＭ・キリレンコ（ロシア）を破る殊勲を上げた浅越 しのぶは、Ｔ・タナスガーン（タイ）を迎え打ったが、3-6, 5-5となったところで、日没のため翌日に持ち越しとなった。
第３シードのＪ・エナン（ベルギー）=アルデンヌも２回戦に登場し、これまで４大大会で唯一優勝のないこのウィンブルドンの栄冠を狙う彼女は、Ｅ・ビュチコワ（ロシア）を6-1, 6-2と完勝で３回戦へと進んだ。
その他、全仏オープンでベスト４入りした活躍がまだ記憶に新しい第１０シードＮ・バイディソバ（チェコ共和国）はＫ・ボンダレンコ（ウクライナ）を6-1, 6-1で快勝して３回戦へ。
この日行われた１回戦では、第７シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）がＳ・ミルザ（インド）を7-6 (7-5), 7-5で、第９シードのＡ・ミスキナ（ロシア）はＣ・ブラック（ジンバブエ）を6-0, 6-4でそれぞれストレート勝ちし、２回戦進出を決めた。第１４シードのＤ・サフィーナ（ロシア）もＪ・クレイバス（アメリカ）を3-6, 7-5, 7-5の接戦で下して２回戦進出を決めている。
（2006年6月29日8時21分）
