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(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドン4日目、シングルス2回戦を行ったA・ロディック(アメリカ)は、F・マイヤー(ドイツ)を6-4, 6-1, 6-2のわずか69分のスピード試合で下し、3回戦進出を決めた。
これまで2年連続で決勝戦でR・フェデラー(スイス)に敗れ準優勝に終わっているロディックは、今季は調子が上がらずランキングも5位へと下げてはいるものの、これまでの芝での好成績から今大会は第3シードが与えられている。
1回戦は当初予定されていた月曜日が雨で流れ、順延された火曜日も日没で翌日に持ち越しになり、そのせいか苦戦を強いられたが、2回戦は持ち前のサーブで相手を寄せ付けない一方的な試合を展開した。ロディックは唯一のグランドスラム・タイトルであるUSオープンの優勝を2003年に上げており、それに続くビッグ・タイトルを狙っている。
マイヤーは2004年に初めてウィンブルドンへ出場した時に、ベスト8入りする活躍を見せていたが、この日はロディックのレベルの高いプレーの前に成すすべがなかった。
一日の後半の試合になると、やはり芝が滑りやすくなるようで、ロディックも途中滑って転ぶシーンもあった。
ロディックは夕方の開始となった今日の試合で、「(日没も近くなっていたのに)今日やると聞いてちょっといやな気もしたけど、コートに立ってみるとすごく調子が良かった。積極的なプレーもできたし、考えすぎず、ボールに対して自然な反応でゲームができた。」と、快勝に気をよくしていた。
勝ったロディックは、3回戦ではイギリスの期待の新星A・マレー(英国)と対戦する可能性がある。マレーはJ・ベネトー(フランス)と対戦し、7-6 (7-5), 6-4, 4-6と1セットリードで試合が日没のため持越しとなっている。
2002年のウィンブルドン・チャンピオンのL・ヒューイット(オーストラリア)も2回戦を行い、リー・ヒュンタクと対戦したが、こちらは思わぬ苦戦を強いられた。試合は第1セットを7-6(7-4)でヒュンタクが先取したが、ヒューイットが6-2,7-6(8-6)と奪い返しリズムを掴んだかに見えた。しかし続く第4セットでは粘るヒュンタクが7-6(7-5)と3度目のタイブレークを物にした。試合はこの時点で3時間17分を経過、ファイナルセットへもつれ込んだところで、日没のため勝敗は翌日へと持ち越された。
その他主なシード勢の2回戦は、第5シードのI・リュビチッチ(クロアチア)がJ・ギメルストブ(アメリカ)を6-3, 7-6(7-1), 7-5のストレートで下し順当な勝ち上がりを見せた。
第10シードのF・ゴンサレス(チリ)が、これまで2回のグランドスラム優勝を誇るM・サフィン(ロシア)を4-6, 6-7(4-7), 6-4, 6-4, 6-4の大逆転で退け3回戦へ駒を進めた。
膝の怪我で半年間ツアーから遠ざかっていたサフィンも、その影響を感じさせないプレーを見せた。第1セットと第2セットはまさに互角の大接戦だったが、ラインコールに不服が募るサフィンは次第に苛立ちを見せ始め、それが影響したか結局第3セット以降は重要なポイントを決めることができなかった。
その他、第15シードのS・グロージャン(フランス)がJ・デルガドを6-3, 3-6, 6-2, 6-3で、第23シードのD・フェレール(スペイン)がG・ガルシア=ロペス(スペイン)を7-6(7-2), 7-5, 6-3で、第26シードのO・ロクス(ベルギー)がT・ジブ(チェコ共和国)を6-1, 6-1, 6-0で、第27シードのD・ツルスノフ(ロシア)がA・マルティン(スペイン)を6-1, 7-5, 6-4でそれぞれ下し、順当に3回戦へ進出を決めた。
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