（アメリカ、カリフォルニア州スタンフォード）
女子ＵＳオープンシリーズ第１戦のバンク・オブ・ウエスト・クラシック（ティア２、賞金総額６０万ドル）が月曜日に開幕し、トップシードのＫ・クレイステルス（ベルギー）が２年連続４度目の優勝を目指す。
クレイステルスは過去５年のうち、３度栄冠に輝いており、まさに相性抜群の大会となっている。２００１年には初優勝、翌年は決勝に進むもＶ・ウィリアムズ（アメリカ）に敗れ準優勝。２００３年には２度目の優勝をおさめ、２００４年は手首の怪我によりツアーを棒に振って参加できず。昨年は見事３度目のタイトルを獲得して、その勢いのままＵＳオープンで四大大会初優勝を手にした。
「ここでプレーできるのを本当に楽しみにしているわ。」と語るクレイステルス。「昨年のように、ここからの数週間を高いレベルまで引き上げて戦うことは難しいと思う。しかも、今年はトレーニング期間が短かったから、余計にレベルを維持するのは困難にだと思うわ。」とコメント。
ウィンブルドン準決勝でＪ・エナン（ベルギー）=アルデンヌに敗れたあとは、地元ベルギーでフェドカップに参戦し、シングルスで２勝をあげてベルギーの決勝進出に一役買った。今大会はそれ以来の実戦となる。トップ４シードは１回戦が免除されており、２回戦では、Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア）とＬ・オスターロウ（アメリカ）の勝者と対戦する。
第２シードはＰ・シュニーダー（スイス）で、初戦ではＧ・ドゥルコ（アルゼンチン）と予選勝者のいずれかと顔を合わせる。シュニーダーは、昨年の同大会準決勝でヴィーナス・ウィリアムズに５本のマッチポイントを破られて敗北を喫した。第３シードは、今年が初参戦となるＮ・バイディソバ（チェコ共和国）。全仏オープンで自身初の四大大会ベスト４進出を決めるなど好調のバイディソバは、１回戦でＭ・バルトリ（フランス）に6-3, 5-7, 6-4で勝利したＳ・バンマー（オーストリア）と初戦を行なう。第４シードは、昨年ベスト４まで勝ち上がったＡ・グローネフェルド（ドイツ）で、Ｓ・ミルザ（インド）と予選勝者と顔を合わせる。
その他の注目選手は、第８シードのＫ・シュレボトニック（スロベニア）で、１回戦でワイルドカードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）と対戦する。この両者は、先週のシンシナティの決勝で対戦し、ズヴォナレーワがストレートで勝利しており、シュレボトニックがリベンジを果たせるかに注目が集まる。
また、日本のエース杉山 愛も第６シードで出場しており、１回戦でＫ・ペシュキ（チェコ共和国）と戦う。杉山が順当に勝ち上がると、２回戦ではＴ・ゴロバン（フランス）と対戦することになる。ゴロバンは１回戦でＡ・ボンダレンコ（ウクライナ）を7-5, 6-2で下しての勝ち上がり。
３月に負傷した足首の怪我に苦しむゴロバンだが、「ハードコートではあまり試合をこなせていない状況なの。でも、足首は良くなってきているし、ちょっとずつだけど、自信を取り戻してきているわ。」と、復調の兆しを掴んでいる様子だった。
初日の試合では、第７シードのＳ・ペア（イスラエル）も試合を行い、4-6, 6-1, 6-0でＡ・リューを下して順当に２回戦進出を決めている。
（2006年7月25日18時21分）
