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得意の赤土から芝コートにも勢力圏を広げようとする20歳のナダルと、今大会が最後のウィンブルドンとなる36歳のアガシ。新旧スター選手がぶつかった男子シングルス3回戦は、照り付ける日差しの中、両者の勢いの差が明白になった。
均衡を保ったのは第1セットまでだった。お互いにサービスブレークを許さず、6−6のままタイブレークに。しかしアガシが5−4からチャンスボールを外すと、ナダルが鮮やかなクロスと強力サーブで続く2ポイントを奪った。
第2セットに入ると、ナダルが豊富な運動量と強烈なショットで圧倒。信じ難い角度でコートに突き刺さる打球を、アガシが見送る場面が相次いだ。
1992年にアガシが初優勝した思い出のセンターコートでは、夫人のシュテフィ・グラフさんも見守った。今や短髪に白いものが目立つ4大大会通算8勝の名手も、かつては長髪にバンダナを巻いた革命児だった。アガシがプロ転向した1986年に生まれ、どこかその野性味を引き継ぐナダルに送られたベテランは、「何年も本当に温かい声援を受けた」と総立ちのファンに感謝した。(共同)(了)
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