（イギリス、ウィンブルドン）
ウィンブルドンは大会７日目、男女シングルス４回戦がいっせいに行なわれた。日本期待の杉山 愛もベスト８入りをかけて予選上がりのＳ・ブレモン（フランス）と対戦したが、6-7(11-13), 3-6のストレートで敗れ、自身最高タイとなるベスト８入りはならなかった。
３回戦でＭ・ヒンギス（スイス）を破り波に乗る杉山は、序盤からブレモンの強打をかわし試合を支配する。ゲームカウント５−３、４０−０と杉山が３本のセットポイント手にしたときは誰もが杉山の勝ちを疑わなかったが、この日の杉山はあと一本が決めきれない。結局ここから自らのミスでチャンスを逃すとタイブレイクに持ち込まれてしまう。タイブレイクに入ると、ここでも杉山が主導権を握り６本のセットポイントを奪うものの、やはり最後の一本が取れず、逆にブレモンに３本目のセットポイントを決められ第１セットを失ってしまう。
第２セットに入ると、序盤荒さの目立つブレモンを尻目に、杉山が着実にポイントを重ねていく。第1ゲームでサービスブレイクに成功しゲームの主導権を握りかけた杉山だったが、ここでもリードを守りきれず、その後ブレモンに反撃を許し、このセットも3-6で落とし敗退となった。相手のサービスが冴えていたとはいえ、終始試合の主導権を握るなど勝てるチャンスは十分あっただけに、杉山にとっては悔しい敗戦となった。
この結果、勝利したブレモンは準々決勝で、全仏覇者で今大会第３シードのＪ・エナン（ベルギー）=アルデンヌと対戦することとなった。エナン=アルデンヌは第１５シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）を6-3, 6-1で圧倒しての勝ち上がり。
その他のここまでに終了した女子シングルスの試合結果は下記の通り。
Ｋ・クレイステルス（ベルギー） (2) ○-× Ａ・ラドワンスカ（ポーランド）, 6-2, 6-2
Ｍ・シャラポワ（ロシア） (4) ○-× Ｆ・ペネッタ（イタリア） (16), 7-6 (7-5), 3-6, 6-3
Ｅ・デメンティエワ（ロシア） (7) ○-× Ｓ・ペリー（アメリカ）, 6-2, 6-0
Ａ・ミスキナ（ロシア） (9) ○-× Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） (26), 6-4, 7-6 (7-5)
Ｎ・リー（中国） (27) ○-× Ｎ・バイディソバ（チェコ共和国） (10), 4-6, 6-1, 6-3
また女子ジュニアの部に登場した第７シードの森田 あゆみはＡ・ロディオノワ（ロシア）を6-2, 6-0のストレートで退け、２回戦進出を決めている。
（2006年7月3日23時09分）
