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ナダル、ドーピング疑惑に怒り

(イギリス、ウィンブルドン)

先日フランスやスイスの新聞で、ツール・ド・フランスに参加予定だった選手たちにドーピング疑惑があるとの報道がなされ激震が走ったが、さらには他のスポーツ選手もスキャンダルに巻き込まれる可能性があり、関係筋は神経を尖らせている。

その報道ではR・ナダル(スペイン)もその可能性があるとしており、それに対しナダルは怒りをあらわにしている。
ナダルは「これまでに、そんなものを取ったこともないし、これからも取るつもりはない。この件に関してもう話すことはない。マネージャーが弁護士と話をしている。」と、月曜日に行われたI・ラバーゼ(グルジア)との4回戦の試合後の会見で語った。
先月の全仏オープンで見事2連覇を達成してこのウィンブルドンへ乗り込んできたナダルだったが、火曜日には予定されていた練習も行わず、会場には姿を現さなかった。
ナダルは水曜日にJ・ニエミネン(フィンランド)との準々決勝を行う。

このスキャンダルの発端は、ツール・ド・フランスの優勝候補だったヤン・ウルリッヒや、イヴァン・バッソなど13人が、マドリッドでのスペイン警察による血液検査の結果から、チームより離脱させられたことに始まる。
スペイン人医師エウフェミアノ・フエンテス氏の元で、同化ステロイドホルモンや、冷凍血液、血液輸血機材などが同警察の手入れで発見され、ナダルを含むスポーツ選手たちと同氏の関係の洗い出しが行われている。

これまでは、自転車競技選手(56人)しか名前が上がっていないが、国際自転車競技連合会長のパット・マクアイド氏は、サッカー選手やテニス選手、陸上競技選手などもそのリストにいると証言していた。

国際テニス連盟のスポークスマンは「スペイン政府に今回の件に関して、確認を取るよう要請する文書を送った。これまでは、すべて第三者からの報告にすぎない。」と、慎重な態度を示した。

(2006年7月5日8時30分)
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