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ウィンブルドン車いすテニス◇斎田&国枝がトップシード出場

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドンも終盤戦を迎え、決勝を目前にした熱戦が繰り広げられる中、8日〜9日の2日間に渡って、同会場で車いすテニスのダブルスが開催される。

これは、ウィンブルドンが昨年から開始したイベントで、国際テニス連盟(ITF)が発行する車いすテニス世界ランキング(ダブルス)を元に、トップ8人の選手/4組の招待制により行われる。
パートナーの組み合わせはウィンブルドン大会主催者側が選定するが、今年は現在ダブルス世界ランキング1位の斎田悟司(日本)(千葉)と同2位の国枝慎吾(日本)(千葉)がトップシード・ペアとして招待された。
両選手は、2004年9月アテネで開催されたパラリンピックでの車いすテニスで、アジアで初の快挙となる金メダルを獲得したことでも有名。その栄誉をたたえるべく、日本テニス協会(JTA)は、同年AIGオープン(有明の森テニスコート)で最終日にセンターコートで二人を表彰した。そこでは二人によるエキシビションマッチも行われ、そのスピードと技術の正確性に観客は大いに魅了された。
それ以降もこのペアは息の合ったプレーで次々とタイトルを獲得しており、名実ともに世界最強のペアと言える。しかも、今大会で対戦する他のペアとは異なり、同国の2選手が組んでいることも有利に働くと思われる。
シングルスでも、この週末に全仏オープンで優勝したばかりの斉田は世界ランキング4位、その1週間前にチェコの大会で優勝して4大会連続優勝を遂げた国枝は同2位に浮上しており、その勢いを今週のウィンブルドンにも持ち込みたいところだ。

ウィンブルドン以外にも一般のテニスのグランドスラムでは、全仏オープンで車いすテニスがエキシビションマッチとして紹介されたり、全豪オープンでは世界ランキングトップ8人の選手の招待制の大会を2002年から開催している。同オープン2005年大会では、女子の部で日本の八筬美恵(日本)(千葉)が優勝をおさめるといった快挙も成し遂げている。

ウィンブルドン車いすテニスダブルストーナメントは、7月8日(土)に1回戦の2対戦が行われ、翌9日(日)には、決勝戦と3位決定戦が行わる。
テニスの聖地ウィンブルドンでも、斎田・国枝組は間違いなく世界のトップ選手として活躍してくれるに違いない。

参加選手は次の通り。(ランキングは、世界ダブルスランキング)
第1シード:斎田悟司(日本/1位)&国枝慎吾(日本/2位) パラリンピック優勝ペア
第2シード:マイケル・ジェレミアス(フランス/3位)&ジャヤント・ミストリー(イギリス/8位) 昨年大会優勝ペア
第3シード:ロビン・アメルラーン(オランダ/4位)&マーチン・レグナー(オーストリア/5位 2年連続出) 
第4シード:ミロシュラフ・ブリフタ(チェコ/9位 2年連続出場)&タデウシュ・クルシェルニッキ(ポーランド/7位) 

(2006年7月6日10時27分)
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