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ウィンブルドン12日目◇注目の女子単決勝 モレスモVSエナン

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドン大会12日目の土曜日は、注目の女子シングルス決勝が行われ、第1シードのA・モレスモ(フランス)と第3シードのJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌが初栄冠を目指して激突する。両者のこれまでの対戦成績は5勝4敗でエナン=アルデンヌがリードしている。

大会開幕時に128人いた選手もいよいよ2人に絞られ、奇しくも1月の全豪オープン決勝と同じカードとなった。これまで9度対決してきた両者だが、芝コートでの対戦は今回が初めて。サーブ&ボレーのモレスモがネット際で試合の主導権を握るのか、それとも切れ味鋭いバックハンドでエナン=アルデンヌがエースを量産するのか。プレースタイルの異なる2人の試合は激戦が予想される。

現在世界ランキング1位のA・モレスモは3年連続ベスト4という鬼門を突破し、今回が自身初の決勝進出。これまで精神面での弱さを指摘されてきたモレスモだが、昨年末の最終戦勝利を機に勝負強さを身につけた。
もしモレスモが今回優勝すれば、フランス人としては1925年のスザンヌ・ランラン以来のチャンピオンとなる。

「冷静さを保てるかどうかが決勝の鍵。テニスの出来よりも、めまぐるしく変わる状況にどう対応できるかが重要ね。」と試合前に話していたエナン=アルデンヌは、2001年以来2度目の決勝進出。前回はV・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れ苦杯を舐めたが、今回は前哨戦を制し臨んでいることもあり、ここまでの勝ち上がりも非常に安定している。「沈着冷静さが重要。女性は感情的だし、(冷静でいることは)簡単じゃないわ。」今のエナン=アルデンヌには慎重すぎる言葉とも受け取れるが、それだけこの試合にかける意気込みが強いとも言えるだろう。

また、男子ダブルス決勝が女子シングルス決勝の後に行われる予定で、初優勝を狙う第1シードのB・ブライアン(アメリカ)/M・ブライアン(アメリカ)組が、第6シードのN・ジモンイッチ(セルビア)/F・サントロ(フランス)組と対戦する。

その他、ジュニア部門男女シングルス決勝も行われ、女子では森田 あゆみに勝利した第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)が第6シードのM・リバリコバ(スロバキア)と対戦。男子では、第1シードのT・デ・バッカー(オランダ)がM・ガウロン(ポーランド)と優勝を争う。

そして、車いす部門には、第1シードの斎田悟司(日本)/国枝慎吾(日本)ペアが登場し、M・ブリヒタ/T・クルゼルニッキ組と対戦する。

(2006年7月8日19時08分)
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