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芝のコートでフェデラーの強さは別格だった。第3セットをタイブレークで落とし、30年ぶりとなる全試合ストレート勝ちでの優勝は逃したが、抵抗を許したのはそこまで。「もう一度勝てて信じられない気持ちだった」という勝利の瞬間も昨年のような涙は見せず、笑顔の4連覇だった。
第1セットは6−0と絶好の滑り出し。芝の上を滑らかに動き、得意のフォアハンドから糸を引くような球をコートの隅に打ち込んだ。「効果的だった」というバックハンドのスライスは、強い逆回転で相手のペースを乱す。第2、3セットのナダルの反撃にも「高いレベルのテニスを楽しんだ」と焦りはなかった。
4週間前の全仏オープン決勝では、クレーコートを得意とするナダルに苦杯をなめさせられた。「ここで負ければ大きな打撃だっただろう。どれだけ重要な試合かはよく分かっていた」という一戦で貫録を示し、芝での連勝を48に伸ばした。
4大大会での優勝8度はコナーズ、アガシ(ともに米国)らに並ぶ歴代5位となった。しかもその4大大会で、5大会連続決勝に進出している。24歳の王者には、4大大会で史上最多に輝くサンプラス(米国)の優勝14度も、手の届かない数字ではない。(共同)(了)
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