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ナダル不覚、まさかの3回戦敗退。 マレーはモーヤを撃破

(カナダ、トロント)

USオープン前哨戦のトロント・テニス・マスターズ(賞金総額245万ドル)で木曜日シングルス3回戦が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのR・ナダル(スペイン)が登場したが、T・ベルディフ(チェコ共和国)に1-6, 6-3, 2-6で敗れる波乱があった。両者対戦成績はこれでベルディフの2-1となった。ベルディフは、F・ベルダスコ(スペイン)を6-0, 4-6, 6-2で下すなど好調を続けるR・ガスケ(フランス)と準々決勝で対戦する。

「今日はサービスの出来が試合を決めたね。僕のサービスは完璧だった。」とベルディフ自身が語るように、この日は世界最高のリターンを持つナダルからエースの山を築いていった。「単にスピンをかけて入れてくるだけだった」というナダルのセカンドサーブを叩いて積極的に攻めていくなど、この日のベルディフは攻守にわたりナダルを圧倒していた。

その他若手では、A・マレー(英国)が「ギルバート効果」を見せ付けるように、C・モーヤ(スペイン)を6-2, 6-4で倒し、マスターズ・シリーズで自身初の8強入りを果たした。19歳マレーは、ブラッド・ギルバート新コーチの下ではこれが2大会目の7勝1敗、今大会では1セットもまだ落としていない。この日も第1セットは第4ゲームでブレイクを決めると、マレーのリズムで試合が運んだ。第2セットでは一瞬集中力を失ったのか、モーヤに最初の2ゲームを譲るもののその後はサービスブレイクを3度決めるなど、圧倒的な勢いで試合を制した。準々決勝では、D・サングイネッティ(イタリア)またはJ・ニエミネン(フィンランド)との対戦となる。もし、マレー、ガスケともに勝ち進むと準決勝で両者の初顔合わせが実現する。

トップシードのR・フェデラー(スイス)は、本日この後D・ツルスノフ(ロシア)と対戦する。フェデラー側のドローの山では、この日第4シードのI・リュビチッチ(クロアチア)が第15シードのF・ゴンサレス(チリ)に4-6, 7-6(7-4), 6-7(3-7)の接戦の末に敗れる波乱が起きた。両者対戦成績はこれで3-3のタイとなった。連日の波乱のため上位シード勢は早々と姿を消し、残る選手でフェデラーに次ぐ最高シードは第13シードのベルディフとなっている。

(2006年8月11日8時06分)
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