（カナダ、モントリオール）
ロジャーズ・カップ（賞金総額１３４万ドル、ティア１）は水曜日にシングルス２回戦などを行い、ノーシードで出場の杉山 愛（日本）は第１７シードのＡ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）を6-4, 6-2で難なく下し、３回戦進出を決めた。３回戦では、予選通過のＭ・ドマホウスカ（ポーランド）を6-1, 6-3で退けた第４シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）と準々決勝進出をかけて戦う。
上位８シード選手が１回戦を免除されている今大会で、この日の２回戦から登場した第３シードのＮ・ペトロワ（ロシア）は、同胞のＡ・チャクエタゼ（ロシア）に1-6, 4-6で敗れ、初戦敗退に終わった。ペトロワは全仏オープン前のクレー・シーズンでは３大会連続優勝する好調さを維持していたが、同オープン１回戦で森上 亜希子（日本）に2-6, 2-6で敗れて以来、足の怪我もあり約２ヶ月間ツアーから離れていた。復帰後の初戦となった２週間前のサンディエゴでは２回戦で同じくチャクエタゼに、先週のロサンゼルスでも２回戦でダブルスのスペシャリストであるＶ・ルアノ=パスクアル（スペイン）に3-6, 2-6とあっさり敗れていた。チャクエタゼはＮ・デシー（フランス）と３回戦を行う。デシーはこの日第１５シードのＭ・キリレンコ（ロシア）を6-4, 6-4で下す殊勲を上げている。
その他の試合では、第６シードで、２００４年の全仏オープン女王であるＡ・ミスキナ（ロシア）はＳ・ペア（イスラエル）と対戦したが、6-7(6-8), 7-5, 4-6の接戦の末に敗れ、惜しくも姿を消すことになった。第１１シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）が予選上がりのＪ・ジャクソン（アメリカ）を7-6(9-7), 6-2で破り、第７シードのＭ・ヒンギス（スイス）と８強入りを争う。
Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア・モンテネグロ）は第８シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）を6-1, 6-4で下す番狂わせを演じ、鄭潔（中国）を6-4, 6-7(5-7), 6-2で倒した第１３シードで同胞のＡ・イバノビッチ（セルビア・モンテネグロ）と３回戦で顔を合わせる。第９シードのＤ・サフィーナ（ロシア）は予選から勝ち上がったダブルスの名手Ｃ・ブラック（ジンバブエ）を6-2, 6-2で圧勝した。サフィーナは第１０シードのＡ・グローネフェルド（ドイツ）を7-6(7-5), 6-2で破った予選勝者のＳ・ペリー（アメリカ）と３回戦で顔を合わせる。
昨年のＵＳオープン覇者で、今大会トップシードで連覇を狙うＫ・クレイステルス（ベルギー）は主催者推薦のＳ・デュポワとナイトセッションで試合を行う。勝者は第１４シードのＫ・シュレボトニック（スロベニア）と予選上がりのＡ・ブリアンティ（イタリア）の勝者と対戦する。
火曜日の１回戦で第１６シードのＮ・リー（中国）を破って地元のファンを沸かせたＭ・ペルティエは、予選から勝ち上がったＮ・プラット（オーストラリア）と同じくナイトセッションで対戦する。勝者には３回戦で第５シードのＮ・バイディソバ（チェコ共和国）が待ち受ける。
（2006年8月17日9時56分）
