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（アメリカ、ニューヨーク州フラッシング）

ＵＳオープン7日目、センターコートであるアーサー･アシュ･スタジアムではＡ・アガシ（アメリカ）の現役最終戦が行われている時、隣のルイス･アームストロング･スタジアムでは、第4シードＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）とＭ・サフィン（ロシア）の死闘が繰り広げられていた。

4時間に及ぶ試合は、フルセットのタイブレークに持ち込まれ、最後の1ポイントまで勝敗が分からない展開となったが、6-3, 7-5, 2-6, 3-6, 7-6(8-6)でサフィンが勝ち、3回戦進出を決めた。

気性が激しく調子の上げ下げも大きいことで知られるサフィンは、この日第1ゲームでいきなりラインコールにチャレンジし、インスタント･リプレーを使用したが、結局コールは覆らず、怒りに任せてラケットをコートに投げつけた。その後もところどころ苛立ちが見られたサフィンだが、一方のナルバンディアンもエラーが目立ち、いつになく不安定なプレーを見せた。

そうして互いに2セットを取り、ファイナルセットを迎えたが、ここでようやく二人は落ち着きを取り戻したか、白熱した展開となり試合はタイブレークに。そこでも一旦5-1とリードしながらサフィンはダブルフォルトなどで相手の反撃を許すなど、一歩先が読めない展開が続いたが、最後はナルバンディアンがドロップショットを狙ったのがネットにかかり、激戦に終止符がついた。

サフィンは３回戦では、Ｏ・ロクス（ベルギー）と対戦する。