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岩渕が初戦突破、添田はリュビチッチに敗れる

(中国、北京)

チャイナ・オープン(賞金総額47万5千ドル)2日目のシングルス1回戦に日本男子トップの添田 豪が登場、トップシードのI・リュビチッチ(クロアチア)と戦ったが、4-6, 2-6で敗れ初戦突破とはいかなかった。予選通過の岩渕 聡は2回戦進出。

USオープンでは1回戦敗退という苦渋を味わったリュビチッチだったが、この日はサーブを中心としたいつもの安定したプレーで添田を寄せ付けず、2回戦進出を決めた。上海マスターズカップの残る6枠入りを狙うリュビチッチは、「USオープンで酷いプレーをしてからは、あまり試合が出来ていなかった。今日の勝利はマスターズカップ出場に向けてポイントを稼いでいくにあたって、良い機会だったと思う。」とコメントしている。リュビチッチの2回戦の対戦相手はK・キム(アメリカ)

一方、本選ストレートインで第1シードとの対戦だった添田は、試合後自らのブログで、「試合は4−6,2−6で負けてしまいました。やはり世界3位だけあり全体的な技術はもちろん、サーブという凄まじい武器を持っているので自分のサービスゲームの時は1ポイントが命取りになるくらいの緊迫感がありました。けど1度だけブレーク出来たんですが、そのことが今後に必ず自信に繋がると思います。ストローク戦も打ち負けたという印象はなかったので、そのことも自信になると思います。トップ3の選手と当たることはそうそうないので、本当に良い経験になったはずです。」と敗戦にも手ごたえを感じている様子だった。

その他のシード勢も総じて順当な勝ち上がりを見せた。

第3シードのM・バグダティス(キプロス)は、USオープン2回戦でA・アガシ(アメリカ)にフルセットで敗れていたが、今日の試合でも接戦を強いられ、D・グレメルマイヤー(ドイツ)を4-6, 6-1, 7-6 (7-5)で下した。第4シードのM・アンチッチ(クロアチア)は、USオープン1回戦でリュビチッチを破っていたF・ロペス(スペイン)を6-3, 3-6, 6-3で下した。膝の故障から回復し、ウィンブルドン以来の試合を行ったアンチッチは、「コートに戻ってきて、勝利することが出来て本当に嬉しい。この7週間、たくさんのことがあったよ。」と、復帰戦勝利に酔いしれていた。また、第7シードのI・カルロビッチ(クロアチア)も6-2, 7-6 (7-2)で予選勝者のM・レドフスキー(ロシア)に勝利し、2回戦でD・ウドンチョケと顔を合わせる。

日本勢では、岩渕がN・ヒーリーを6-1, 7-6 (7-5)で倒して2回戦進出。月曜日の試合で既に勝ちあがっているP・スリチャパン(タイ)とベスト8進出をかけて争う。M・ベレー(ドイツ)と対戦した本村 剛一は5-7, 4-6で初戦敗退となった。

今大会昨年覇者のR・ナダル(スペイン)は今年は出場していない。

(2006年9月13日9時59分)
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