（ロシア、サンクトペテルブルク）
今週開催されているサンクトペテルブルク・オープン（賞金総額１００万ドル、インドア）は、シーズン最終戦のマスターズ・カップへ向け残り少ない大会の１つ。上位選手は同大会出場権を目指し、取りこぼしが命取りとなるプレッシャーのかかる中、火曜日のシングルス１回戦に登場した。
来月上海で行われるマスターズ・カップへは現在Ｒ・フェデラー（スイス）とＲ・ナダル（スペイン）のみが出場権を確保しており、残り６つの枠は今週の大会と来週のパリでのマスター大会での結果次第となっている。現在ポイント・レース第５位で、今大会トップ・シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）はＦ・サントロ（フランス）を6-3, 6-1で退け、まずは初戦を突破。ダビデンコは２週間前のクレムリン・カップ（モスクワ）でも優勝しており、母国で２連勝を狙う。
同ポイント・レースで１１位にいる第３シードのＭ・アンチッチ（クロアチア）は、今大会での上位進出が必須。この日の１回戦ではＰ・ゴールドスタイン（アメリカ）を7-5, 6-1で下し、第１関門を突破した。しかし、現在同８位のＴ・ロブレド（スペイン）は、第２シードながら予選上がりのＷ・アーサーズ（オーストラリア）に3-6, 6-2, 4-6で足下をすくわれ、痛い初戦敗退を喫してしまった。その他のシード選手では第７シードのＭ・ヨージニ（ロシア）がＲ・シュトラー（ドイツ）を7-6(8-6), 6-4で振り切って２回戦進出を果たした。
昨年度覇者で、２００２年の全豪オープン覇者でもあるＴ・ヨハンソン（スウェーデン）は、今年はノーシードでのエントリーしている。この日はＦ・ダンチェビッチ（カナダ）を6-0, 6-7(3-7), 6-3と、フルセットを強いられたが何とか連覇へ一歩を踏み出した。
今大会の優勝賞金は１４万２千ドル。
（2006年10月25日9時38分）
