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ダビデンコが棄権 ブレークは8強入り◇メディバンク国際男子

(オーストラリア、シドニー)

メディバンク国際男子部門(賞金総額43万6千ドル)3日目の水曜日は、シングルス2回戦などを行ったが、昨日のR・ナダル(スペイン)に続き第2シードのN・ダビデンコ(ロシア)も途中棄権するなど波乱の一日となった。ダビデンコはP・H・マチュー(フランス)に第1セットを4-6で奪われた時点で棄権を申し入れた。理由は明らかにされていない。昨日トップシードのナダルがC・グシオネ(オーストラリア)戦途中に右足付け根の痛みで棄権したのに続き、上位シード2選手が大会を不本意な形で去る結果となってしまった。ラッキーな勝ち星となったマチューは準々決勝で、B・ベッカー(ドイツ)を6-3, 6-4で下したR・ガスケ(フランス)と顔を合わせる。

世界ランキング5位で第3シードのJ・ブレーク(アメリカ)はこれで現時点で最高シードとなり、昨年に続く大会2連覇の可能性も高まった。この日ブレークは、N・ヒーリーを6-2, 6-4で退け危なげなく8強入りを果たした。「今までと比べると精神的に強くなったような気がする。試合中でも、あるいは1ヶ月の間やシーズンの間でも、調子の良し悪しがあるものだけど、それに上手く対応できるようになった。」と自らの成長を語った。ブレークはこの日4度のブレークポイントを握られたがいずれも跳ね除け、わずか56分で試合を決めた。準々決勝では、ラッキールーザーで出場のE・コロレフ(ロシア)との対戦となる。コロレフはR・ジネプリ(アメリカ)を0-6, 6-4, 6-4の逆転で退けての勝ち上がり。

第4シードで昨年の全豪オープンの準優勝者であるM・バグダティス(キプロス)は、J・ヘルニチ(チェコ共和国)を6-4, 6-7(7-2), 6-3と厳しい展開ながらも退けてベスト8入りを決めた。バグダティスは、「今日は厳しい試合だった。かなり気温も高かったし、こんな気温でプレーするのも久しぶりだったからね。全豪への準備として、気温に慣れるためには今日のような長い試合は必要かもしれない。」と試合を振り返っていた。準々決勝ではC・モーヤ(スペイン)との対戦となるが、モーヤも同胞のF・ベルダスコ(スペイン)に4-6, 7-6(9-7), 6-3と2時間9分の死闘を強いられてのベスト8進出。その他、第5シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)も、序盤不安定なプレーでI・ミナール(チェコ共和国)から苦戦を強いられたが、6-7(4-7), 6-0, 6-4の逆転で準々決勝へ進出した。

今大会の優勝賞金は6万8千800ドル。

(2007年1月11日10時07分)
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