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小雨のメルボルン。屋根を閉ざしたロッド・レーバー・アリーナで行われたのは「女子きってのハードパンチャーの対戦」。そして2時間5分後、ウィリアムズ姉妹の妹、セリーナがガッツポーズとともに雄たけびを上げた。元チャンピオンが復活への一歩を刻んだ。
ペトロワは地味だが「4大タイトルのない選手では現在最強」と紹介される世界6位。その実力者が時速194キロを記録した強サーブを軸に攻め立てた。
セリーナは第2セットも4−5と追い詰められ、ペトロワのサーブで15−15。剣が峰でバックサイドに深く振られながら、ストレートに切り返してエースを奪うと一気に乗った。ペトロワがダブルフォールトを連発して落ち込むのと対照的に、最終セットはエースを連発して逆転勝利へひた走った。
まだ25歳。しかし、4大タイトルすべてを手に入れ意欲の減退がささやかれた。昨年は故障で半年もツアーを休んだ。かつての世界1位が7月には140位まで落ち込んだ。今季は、昨夏の全米オープン以来の復帰だった。「ペトロワ戦が鍵になる。準備はした」と臨んだ。テレビ解説した元女王オースチンさんは「精神力、体力とも100パーセントの試合」と言った。(共同)(了)
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