（オーストラリア、メルボルン）
全豪オープン第５日は、メルボルンパークで男女シングルス３回戦、ダブルス２回戦を行った。ロッド・レーバー・アリーナの第３試合には、男子第１シードのＲ・フェデラー（スイス）が登場、第２５シードのＭ・ヨージニ（ロシア）を6-3, 6-3, 7-6(5)のストレートで下して、６年連続の４回戦進出を決めた。
全豪オープン２年連続３度目の優勝、そして１０個目のグランドスラムタイトルを狙うフェデラーにとって、昨年ＵＳオープンベスト４のヨージニの挑戦は厳しいものになると予想された。しかし、試合が始まってみると、王者の完璧なプレーの前にヨージニは手も足も出ず、第３セットではタイブレイクまで粘ったものの、結局はフェデラーがストレートセットで勝負を決めた。これで、フェデラーは対ヨージニ戦で８戦全勝となった。
４回戦で王者に挑むことになったのが、成長著しい１９歳Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）。この日はＤ・ウドンチョケを6-3, 6-4, 5-7, 6-1で退けて、初の全豪４回戦進出を決めた。
この対戦に関してフェデラーは、「危険な試合になる事は間違いないね。もちろん、僕は優勝の大本命。だから、彼（ジョコビッチ）にとっては、自分の実力を知らしめるための絶好の機会になるだろうね。」とコメント。一方のジョコビッチは、「もちろん、やる気十分だよ。失うものなど無いし、彼は世界最高のテニス選手で、今大会のディフェンディング・チャンピオンでもある。僕もベストを尽くして勝ちに行くよ。」と抱負を語った。両者の対戦成績は、２勝０敗でフェデラーがリードしている。
その他の男子の試合では、地元のベテランＷ・アーサーズ（オーストラリア）が試合途中に棄権し、Ｍ・フィッシュ（アメリカ）が初の４回戦進出を決めた。フィッシュは１回戦で第４シードのⅠ・リュビチッチを破るなど、好調を続けている。
（2007年1月19日17時11分）
