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ウィンブルドン1日目男子◇初タイトルを狙うロディック初戦突破

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドン初日は朝から降り続く雨のため、試合開始が3時間近く遅れ、多くの試合が中断または順延となったが、完了した試合では、第3シードのA・ロディック(アメリカ)や第5シードのF・ゴンサレス(チリ)らが順当に2回戦進出を決めた。

ロディックは同胞のJ・ギメルストブ(アメリカ)を6-1, 7-5, 7-6(7-3)のストレートで下し、初戦を突破した。先々週のロンドンでの芝の大会では、同大会4度目の優勝を獲得したロディックは、この日も好調を維持し、第1セットはわずか25分で先取した。
ギメルストブも第2セットは徐々に調子を取り戻し試合は接戦となったが、ビッグ・サーブを武器にするロディックが7-5で第2セットも物にした。第3セットも拮抗した内容となり、第9ゲームでは10回のデュースを繰り返し観客をわかせる中ギメルストブがキープに成功すると、続く第10ゲームではロディックも223キロのサーブを放つなど見せ場を作った。その後タイブレークへともつれたが、実力に勝るロディックが最後は締めくくった。

「不思議なのは、ベストなプレーができたのが一番接戦のセットだったこと。第3セットでやっとリターンのリズムがつかめてきた。」と、試合中に調子が徐々に上向きになっていたとロディックは語った。
ロディックはウィンブルドンでは2004年〜05年と準優勝、いずれもR・フェデラー(スイス)に敗れている。今年は順当に勝ち上がれば、両者は準決勝で対戦となる。

ゴンサレスはR・ジネプリ(アメリカ)に3-6, 7-6(7-4), 6-2, 6-2と第1セットを取られてからの逆転で勝利を物にした。肌寒い中試合が開始され、体が温まる前にジネプリに第1セットを先取されたゴンサレスは、第2セットから徐々に調子を上げ取り返すと、その後は自分のペースで試合を進め、先々週のロンドン大会の3回戦に続くジネプリからの勝利を手中に収めた。

A・マレー(英国)が手首の怪我のため欠場となり、長年イギリス・テニス界をリードしこれまで4回ベスト4入りしている32歳のベテランT・ヘンマン(英国)に一気に注目が集まった。この日はC・モーヤ(スペイン)との1回戦に登場したが、第5セットに5回あったマッチ・ポイントをいずれも取れず、6-3,1-6,5-7,6-2,5-5のところで日没のため順延ととなってしまった。

J・C・フェレーロ(スペイン)J・ハジェク(チェコ共和国)との1回戦を6-7(5-7), 4-6, 6-3, 6-2と2セット・ダウンから挽回してファイナル・セットへ持ち込んだところで日没のため順延となってしまった。

第9シードのJ・ブレーク(アメリカ)、第12シードのR・ガスケ(フランス)、第15シードのI・リュビチッチ(クロアチア)らの試合は、開始されないまま順延となった。

(2007年6月26日8時32分)
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