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全英1回戦突破のエナンが引退説を一蹴

(イギリス、ウィンブルドン)

今年のウィンブルドン、女子第1シードのJ・エナン(ベルギー)は大会初日に雨の合間に試合を行い、3ゲームしか落とさずにJ・クラベロ(アルゼンチン)を下し、その後の記者会見で質問が出た引退説も合わせて一蹴した。

現在25歳のエナンは、ベルギーの新聞の記事で、彼女の医者が怪我のためにすぐにでも引退をするだろうと言ったということについて、まったくの事実無根だと語った。「新聞の手違いだと思うわ。でも、5年後、いや怪我の状態によっては3〜4年後かもしれないけど、2年後ということは無いわ。」とコメントした。

エナンはテニス人生の中でたびたび病気の発症に苦しんでおり、持病の喘息発作から回復した後、ピエール・イヴ=アルデンヌ氏との4年に及ぶ結婚生活にピリオドを打ち、精神的なダメージから全豪オープンを欠場した。それでも、エナンはM・シャラポワ(ロシア)から世界ランク1位の座を奪い返し、全仏オープンで3年連続の優勝を飾った。

実は、ウィンブルドンは彼女の輝かしいキャリアの中で、唯一優勝のないグランドスラムで、1回戦では世界ランク117位のクラベロを退けた。「昨日は10分しか、今日も午後に15分しか練習できなかった。」そう語るエナンは、ウィンブルドンの会場となっているオール・イングランド・クラブの芝は、先週前哨戦を行ったイーストボーンより遅いといい、「このサーフェスに慣れるのに少し時間がかかった。試合序盤はなかなか攻撃できなかったけど、ファーストサーブの調子が良かったから、後半にはいい感じで動けたし、ネットにつめる余裕もあった」と話した。

2度の準優勝のあるエナンは、3度目の正直を目指して、2回戦では過去2戦2勝している20歳のV・ドゥシェヴィナ(ロシア)と対戦する。

(2007年6月26日20時15分)
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