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ウィンブルドン4日目男子◇ナダル ジョコビッチら若手勝ち進む

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドン4日目、男子シングルス2回戦を行った第2シードR・ナダル(スペイン)は・エシュアーを6-2, 6-4, 6-1で危なげなく下し、3回戦へ駒を進めた。第4シードN・ジョコビッチ(セルビア)や第16シードL・ヒューイット(オーストラリア)らも順当に勝ちあがった。

全仏オープンで3連覇を遂げ、B・ボルグ(スウェーデン)以来となる同年全仏・全英制覇を狙うナダルは、この日22本のウィナーを放ち7回のブレークに成功する圧勝となった。
試合は出だしエシュアーが先にブレークに成功し2-0とリードしたが、ナダルはそれで火がついたか、そこから6ゲーム連取する猛攻を見せて第1セットを先取した。第2セットは第7ゲームでブレークを奪ったナダルがそのままセットを取り、試合を優位に進めた。
「今日、一番大切なことは勝ったこと。最初の2セットはサーブが好調だったのに対し、第3セットではそのリズムを崩してしまった。でも他方で、ベースラインからのストロークが良くなった。」とナダルは試合を振り返った。ただ、「以前の屋根がなくなったお陰で風が強くなり、センター・コートを舞っているんだ。プレーが難しくなったよ。」と、改修中のセンター・コートでの試合にはまだなじんでいない様子。
3回戦では、S・グロージャン(フランス)を6-3, 3-6, 6-3, 6-2で下したR・ソデルリング(スウェーデン)と対戦する。

ヒューイットはS・ボレッリ(イタリア)との2回戦に登場し、6-2, 6-2, 6-1の圧勝で3回戦へ進んだ。
「今日は何をやっても上手く入った感じだ。」と、ヒューイットも快勝に気をよくしていた。
ヒューイットはR・フェデラー(スイス)の4連覇の前のチャンピオンでもあり、過去3年間も8強入り以上と今大会では好成績を残している。3回戦の相手はG・カニャス(アルゼンチン)で、M・ミルニ(ベラルーシ)を6-7(4-7), 6-1, 7-6(7-4), 7-6(7-4)で下している。

全仏オープンでベスト4入りしたジョコビッチはA・ディリックを6-3, 3-6, 6-3, 7-6(7-4)で退け、波乱が起きるとされる2番コートで勝利を上げた。
「2番コートの方がセンター・コートより芝が早い感じだ。芝では今日の相手のデリックのようなビッグ・サーバーとの対戦は避けたいところだけど、勝てたことは本当に嬉しく思う。」と、ジョコビッチは胸を撫で下ろしていた。

その他、第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)もC・グッチオーネ相手に3-6, 5-7, 7-6(7-5), 6-4, 6-2のフルセットにもつれる接戦ながら3回戦進出。
シード勢では第7シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)、第9シードのJ・ブレーク(アメリカ)、第10シードのM・バグダティス(キプロス)、第13シードのT・ハース(ドイツ)、第14シードのM・ヨージニ(ロシア)、第15シードのI・リュビチッチ(クロアチア)なども勝ち上がっている。

今大会初のシードダウンとなったのは第11シードのT・ロブレド(スペイン)で、予選上がりのベテラン、W・アーサーズ(オーストラリア)に3-6, 6-7(5-7), 3-6のストレートで敗れた。ロブレドは7回出場のウィンブルドンで、4度目の2回戦敗退となった。

イギリスの期待を背に、今年が14回目の出場でキャリア最後となるT・ヘンマン(英国)も大会を去る結果となった。水曜日から順延となったこの試合は、F・ロペス(スペイン)に6-7(3-7), 6-7(5-7), 6-3, 6-2, 1-6と逆転しそうな展開ではあったが、ファイナル・セットで力つきてしまった。

(2007年6月29日7時57分)
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