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ハースの棄権でフェデラーがベスト8進出◇ウィンブルドン

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドンは1日、第13シードのT・ハース(ドイツ)が3回戦のあと腹筋の負傷により棄権したと伝え、B・ボルグ(スウェーデン)以来の5連覇を狙う第1シードのR・フェデラー(スイス)が4回戦を戦わずしてベスト8進出を果たした。

ハースは3回戦のD・ツルスノフ(ロシア)戦勝利の後、腹筋の断裂のため棄権を申し入れた。これにより、フェデラーは準々決勝でJ・C・フェレーロ(スペイン)J・ティプサレビッチ(セルビア)の勝者と対戦する。

ハースは負傷の状態について、「前の試合から違和感はあった。ただ3回戦では途中で痛み止めを飲んだおかげと、アドレナリンが出ていたことで勝てた。でも、超音波検査の結果、ひどい断裂だとわかったんだ。」と説明。
「センターコートに立ちたいと思っていたけど、叶わなかった。本当に残念だよ。このような大舞台でプレーするのは、僕らが一生懸命練習して、必死で戦うのが報われる瞬間だからね。今大会はいいプレーが出来ていたから、ロジャーの連覇を脅かす1人になれると思っていたんだ。いい機会だと思っていた。」と語り、ハースは唇をかんだ。

ハースは今大会が、5月のローマ・マスターズ以来の復帰戦だったが、またしても怪我に見舞われることとなった。現在29歳のハースは、選手生活の中でたびたび故障に悩まされており、ウィンブルドンでは2002年大会を欠場、2003年は肩の手術で参加を見送り、2005年には1回戦の前のウォーミングアップでボールを踏んづけて足首を捻挫し、無念の棄権となっている。
「この大会を肩の怪我のせいで欠場するとは思っていなかったけど、第13シードをもらって出場できた。これは僕のラッキーナンバーなんだ。それで4回戦まで勝ち進んだけど、センターコートでロジャーと対戦と言う、僕のキャリアの中で最大になるはずの試合の前に、こうなってしまった。」とハースは語り、肩を落とした。

月曜日の試合では、トップハーフの4回戦が行われ、第3シードのA・ロディック(アメリカ)P・H・マチュー(フランス)と、R・ガスケ(フランス)JW・ツォンガ(フランス)とそれぞれ対戦する。

またボトムハーフでは、土曜日に消化できなかった3回戦が行われる予定で、昨年準優勝のR・ナダル(スペイン)R・ソデルリング(スウェーデン)と対戦する。この試合は、土曜日に開始直前で雨が降り出したために順延となっていた。

その他の試合では、元覇者のL・ヒューイット(オーストラリア)が今季好調のG・カニャス(アルゼンチン)と、昨年ベスト4のJ・ビョークマン(スウェーデン)W・アーサーズ(オーストラリア)とベテラン対決を行う。

(2007年7月2日8時57分)
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