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ジョコビッチが初の全英4強進出 バグダティスを下す

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドンは大会11日目の6日、男子シングルス準々決勝を行い、第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第10シードのM・バグダティス(キプロス)を7-6(7-4), 7-6(11-9), 6-7(3-7), 4-6, 7-5で下し、初の準決勝に駒を進めた。バグダティスは2年連続の4強入りを逃した。

死力を尽くした試合を制したジョコビッチは、試合後のインタビューで、「どうやってかったか分からないよ。説明のしようがない。今は疲れ切っているし、少し感情的になっているんだ。マルコスも勝っていておかしくない素晴らしいプレーをしたよ。腰の痛みがあったけど、メディカルタイムアウトのおかげで助かった。次の相手は世界2位で、昨年のファイナリストだから、今日しっかり回復して、明日はベストを尽くしたい。」と興奮冷めやらぬ様子でコメントした。

今季全仏オープンで初のグランドスラム4強入りを果たした20歳のジョコビッチは、22歳のバグダティスに対して第1セット5−2とリードして幸先のいいスタートを切った。第10ゲームではセットポイントを切り抜けられ、タイブレークへと持ち込まれるが、最後はバグダティスがフォアハンドをネットにかけ、ジョコビッチが第1セットを先取した。

第2セットは互いにサービスキープを続ける緊迫した展開となり、タイブレークに突入。バグダティスが先行し6−3とリードするが、ジョコビッチも何とか追いついて、結局6本のセットポイントを凌いで第2セットも奪取。2セットアップとした。

ここでバグダティスがトレーナーを呼んで肩を治療。第3セットはジョコビッチの3ゲーム連取で幕を開ける。バグダティスは第4ゲームの前に再度トレーナーに治療を受けると、その甲斐あって続く5ゲームを連取し反撃を開始。このセットもタイブレークとなるが、リズムを掴んだバグダティスが、滑る芝生を気にし始めたジョコビッチをドロップショットやサービスエースで揺さぶって、1セットを返した。

第4セットでは先にジョコビッチがブレークに成功するが、すぐさまバグダティスがブレイクバックに成功。第10ゲームもバグダティスが奪って2セットオールに持ち込んだ。最後のポイントはネットインするという、ジョコビッチにとってアンラッキーなポイントだった。

ファイナルセットでは、第4セット終了後に腰のマッサージ受けたジョコビッチの動きが明らかに鈍るが、両者譲らずに第10ゲームまでサービスゲームをキープした。しかし、第11ゲームを満身創痍のジョコビッチがブレークすると、最後はバグダティスのリターンがネットにかかり、5時間に及んだ大接戦に終止符が打たれた。

ジョコビッチは準決勝で第2シードのR・ナダル(スペイン)と対戦する。

(2007年7月7日1時29分)
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