（アメリカ、ロードアイランド州ニューポート）
キャンベル殿堂テニス選手権（賞金総額４１万６千ドル、芝）は月曜日、シングルス１回戦を行い、トップシードのＭ・フィッシュ（アメリカ）が予選勝ち上がりのＡ・クレシ（パキスタン）に3-6, 4-6で敗れた。
これで同大会は過去３１年間１度もトップシードが優勝できなかったことになり、フィッシュも「カジノ・カース（カジノの呪い）」の餌食になった。この名前の由来は、この大会が行われているニューポートにある国際テニス殿堂にある。現在殿堂が入っている建物が、かつて「ニューポート・カジノ」という社交クラブだったということで、このような名前になった。
ウィンブルドン１回戦でＲ・ナダル（スペイン）にストレート負けを喫していたフィッシュは、今季芝のコートで３戦全敗となった。一方、勝った２７歳のクレシは、Ｊ・レヴィン（アメリカ）を6-1, 6-0で下した同じく予選勝者のＮ・ヒーリーと２回戦で対戦する。
第１シードのフィッシュの敗退と、第３シードのＭ・ロドラ（フランス）が全英ダブルス優勝で棄権したことで、ドローのトップハーフでは第５シードのＮ・マウー（フランス）に大きなチャンスがめぐってきた。ツアー初優勝を狙うマウーは、今季全英前哨戦のアルトワ選手権で準優勝を収めるなど、芝で好調を続けており、この日も7-6 (8-6), 6-1でＡ・ガルシア（チリ）に勝利した。
フィッシュ以外に敗れたシード勢は、第７シードのＩ・クニツィン（ロシア）で、Ｍ・ズベレフ（ドイツ）が6-1, 2-6, 6-1で競り勝っている。
その他の試合では、予選勝者のＰ・アムリトラジ（インド）が3-6, 6-3, 6-3でI・ボゾリャック（セルビア）を下し、今季ＡＴＰ初勝利。次は、Ｄ・ブラッチアリ（イタリア）を6-2, 6-1で退けたＳ・ジェンキンス（アメリカ）と同胞対決を行う。Ｄ・ウドンチョケ（タイ）、Ｄ・ノーマン（ベルギー）も１回戦突破を決めている。
今大会の優勝賞金は６万５千８５０ドル。
（2007年7月11日11時39分）
