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ジョコビッチ 5時間の死闘を制す◇USオープン

(アメリカ、ニューヨーク州フラッシングメドウズ)

USオープン5日目、男子シングルス2回戦で第3シードN・ジョコビッチ(セルビア)R・シュティエパネック(チェコ共和国)と対戦し、6-7 (4-7), 7-6 (7-5), 5-7, 7-5, 7-6 (7-2)の5時間近い死闘を制して3回戦進出を決めた。

試合では、1970年にタイブレーク制が導入されて以来最高記録とタイになる63ゲームが行われ、総ポイント数も356ポイントにも及ぶマラソン・ゲームとなった。ジョコビッチも途中何度もマッサージを受けたり、メディカル・タイムアウトを取るなど、身体的な負担も相当かかったようだ。
「もう完全にくたくただ。シューズも臭くてたまったもんじゃないよ。」と、ジョコビッチは冗談めきながら勝った喜びを伝えた。
3回戦ではJ・M・デルポトロと対戦する。

第8シードのT・ロブレド(スペイン)M・フィッシュ(アメリカ)戦もフルセットの大接戦となった。先週のパイロット・ペン選手権で準優勝し、地元観衆も味方につけるフィッシュが、ファイナル・セットで4-1の30-15までリードし、勝利確実とまで見えたが、そこからロブレドが最後の力を振り絞って挽回、結果6-4, 3-6, 6-4, 6-7 (7-9), 6-4 でロブレドが試合を制した。
「急に体が動かなくなった。そんなことしたらトップ選手に勝てないのに。」と、勝利を目前にしながらチャンスをなくしたフィッシュは悔しさをあらわにした。

その他シード勢では、第12シードのI・リュビチッチ(クロアチア)A・パベル(ルーマニア)を6-3, 6-4, 7-6 (8-6)で、第17シードC・モーヤ(スペイン)I・クニツィン(ロシア)を6-4, 6-4, 7-5で下し、それぞれ順当に3回戦へ進んだ。

2000年に今大会優勝を遂げたM・サフィン(ロシア)もこの日2回戦を行ったが、S・ワウリンカ(スイス)に3-6, 3-6, 3-6のストレート負けを喫した。相手の20に対し51ものエラーを発し、サービス・ブレークもできなかったサフィンは、「いいサーブを打ってくる相手に対し、僕は全くもってベストとは言えない状況だった。」と、半ば諦め気味に試合を振り返った。

(2007年9月1日8時06分)
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