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(ロシア、モスクワ)
今週末に行われる第45回女子国別対抗戦のフェドカップの決勝戦は、ロシアとイタリアによって行われ、ロシアが地元のモスクワにイタリアを迎える。昨年の優勝国であるイタリアは連覇へ向けて敵地に乗り込むが、トップ10選手3人を揃える地元のロシア相手に、かなりの苦戦が予想される。
ロシア有利の声が多いものの、イタリアはそれほど悲観的ではないようだ。昨年初めて決勝戦の舞台へ勝ち上がった時も、現在ランキング1位にいるJ・エナン(ベルギー)率いるベルギーを敵地で下す大金星を上げている自信があるからだ。「かなり厳しい状況だと言うのは分かっている。でも、試合はやってみなければ分からないわ。」と語るのは、イタリア・チームの最高ランキングの25位にいるF・スキアボーネ(イタリア)。「ビッグな相手と対戦する時は常に落ち着いて試合に臨まなければならない。」と、対戦に向けて心構えを語った。
スキアボーネを筆頭に、M・サンタンジェロ(イタリア)、R・ビンチ(イタリア)、F・ペネッタ(イタリア)らイタリア・チームに緊張が隠せないのも仕方のないところ。自己最高位のランキング2位にいるS・クズネツォワ(ロシア)を筆頭に、同5位のA・チャクエタゼ(ロシア)、同8位のN・ペトロワ(ロシア)らロシアメンバーとして名を連ねているのだ。
先のUSオープンで準優勝をあげたクズネツォワは言うに及ばず、チャクエタゼも今季絶好調で、彼女の6度の優勝中4回を今シーズンに上げており、ペトロワもまた2月のパリで自身7度目の優勝を上げるなど好調を維持している。この3人に加えて伸び盛りのE・ヴェスニナ(ロシア)が加わった最強の布陣で、ロシアは2004年と2005年以来の優勝を狙う。
決戦を前にペトロワは「最高の選手が揃ったチームで、みんなの意気込みも最高潮。それぞれが好調のシーズンを送っているし、今もその勢いは衰えていないもの。」と、優勝へ意欲を見せる。
肩の怪我の治療中である元ランキング1位のM・シャラポワ(ロシア)も、祖国の優勝のためにヒッティング・パートナーを務める力の入れようだ。彼女がチームに合流したことで、出場するのではとの憶測が飛んだが、そんな噂はシャラポワ自身がかき消した。「チーム戦の雰囲気に加わるには、今が一番良い機会。怪我は本当に残念だけど、一緒にボールを打って応援するためにチームに合流したの。」
ロシア・チームの監督であるS・タルピシェフも、シャラポワの出場はないと語る。「チームを構成する私の本来の理念は、このシーズンを始めた選手がそのシーズンを戦い抜くと言うもの。これまで試合をしてきた選手に優先権を与えているんだ。」と、今年のフェドカップの初戦から同じメンバーで戦い続けている彼の信念を語っていた。ロシアは1回戦でスペインを、準決勝ではアメリカを下して決勝へ勝ち上がってきた。一方のイタリアは、中国とフランスを下しての勝ち上がり。
一方、イタリア・チームの監督のC・バラッズッティは「ロシアはかなりの強敵で、今現在で世界で一番強いチームだと思う。そんなチームと対戦するんだから、かなり厳しいね。去年とは違うだろう。去年はもっと自信を持って決勝戦を迎えていたけど、そんなことは問題じゃない。私達は勝つためにロシアに来たんだ。」と話していた。
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