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（タイ、バンコク）

上位選手の欠場が相次いでいるタイ・オープン（賞金総額５５万ドル）だが、２６日には第２シードで出場予定だったＡ・ロディック（アメリカ）も欠場を表明した。

ロディックは火曜日の練習中に痛めた足の怪我を理由に、１回戦のわずか１時間３０分前に欠場を発表した。「なるだけのことをしたが、十分に回復する時間が足りなかった。残念だ。」とのこと。

今大会では、世界ランク２位のＲ・ナダル（スペイン）が膝の怪我を理由に日曜日に、トップシードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）が腰の怪我で火曜日に欠場を表明したため、ロディックは事実上のトップシードとなっていた。

その他、アジア・ナンバー１で世界ランク３９位のイ・ヒュンタク（韓国）も膝の怪我で欠場を申し入れた。前日には元世界ランク１位で第５シードのＣ・モーヤ（スペイン）が初戦で敗れる波乱に見舞われており、スター選手が次々に消える結果となっている。

これを受けて現在の最上位シードとなった第３シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）は、水曜日に主催者推薦のＫ・ワチラマノウォン（タイ）を6-3, 6-0で下し、２回戦進出を決めた。ベルディフは、ファースト・サーブでは３２ポイント中２６ポイントを獲得し、わずか５０分で弱冠１７歳のワチラマノウォンを退けた。

第４シードのＴ・ハース（ドイツ）もＶ・スペーディア（アメリカ）を4-6, 6-4, 6-1の逆転で倒した。２９歳のハースは自身１２個目のタイトルを狙いＮ・マウー（フランス）と２回戦を行う。その他、第６シードのＤ・ツルスノフ（ロシア）と第８シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）も２回戦進出を決めた。

欠場者続出のためラッキー・ルーザーが多く登場しているが、イに代わった出場のＳ・スタドラーのみがＴ・ヨハンソン（スウェーデン）を6-1, 6-2で倒し２回戦へ進んだ。ジョコビッチに代わってのＧ・バストル（スイス）はＩ・クニツィン（ロシア）に3-6, 4-6で、ロディックに代わって出場のＰ・キングも主催者推薦のワン・ユーツオ（台湾）に3-6, 3-6で敗れた。ワンはＳ・クエリー（アメリカ）を2-6, 6-4, 6-3で破った予選勝者のＮ・リンダールと２回戦で顔を合わせる。

今大会の優勝賞金は７万６千５０ドル。