（オーストリア、ウィーン）
ＢＡ−ＣＡテニス杯（賞金総額６４万２千７５０ユーロ、ハード）は８日、シングルス１回戦を行い、同大会２連覇中で第６シードのＩ・リュビチッチ（クロアチア）が予選から勝ち上がったＡ・ハイダー=マウラー（オーストリア）を6-4, 7-5で下し、３連覇へ１歩前進した。
２８歳のリュビチッチは同大会シングルス１１連勝となり、しかも２４セット連取（決勝は５セットマッチのため）としている。２回戦ではＭ・フィッシュ（アメリカ）とＮ・アルマグロ（スペイン）の勝者と対戦する。
リュビチッチは、ＡＴＰレースの年間獲得ポイント上位８選手のみに出場権が与えられる最終戦マスターズ・カップへの最新ランキングで１４位へと後退しているが、８位にいるＴ・ロブレド（スペイン）とはわずか１３ポイント差にいる。そのため、今年も同大会でタイトルを獲得して最終戦への出場のチャンスを広げたいところ。
２００３年に準優勝を上げている第６シードのＣ・モーヤ（スペイン）は、Ｓ・クーベック（オーストリア）に7-6(7-3), 5-7, 6-2で敗れ、同大会では２００１年以来初めての初戦敗退となった。モーヤはクーベック戦で今季２度目の敗戦となり、対戦成績を３勝３敗の五分とした。
クーベックは先週行われたモゼール・オープンの２回戦で、審判の判断に従わず暴言を吐いたとして失格処分にされていた。
第８シードのＭ・バグダティス（キプロス）はＡ・セッピ（イタリア）に2-6, 2-6で敗れた。セッピは７月以降、シード選手から５試合中３試合で勝利を上げたことになる。
６年ぶりに今大会へ出場したＪ・バネック（チェコ共和国）もＲ・カラヌシッチ（クロアチア）を6-7(1-7), 6-4, 7-6(7-3)の逆転で下しており、２回戦では日曜日に初戦を突破した第２シードのＦ・ゴンサレス（チリ）と対戦する。Ｓ・ワウリンカ（スイス）はＭ・ジケル（フランス）を4-6, 6-3, 6-4で下し２回戦進出を決めた。
今大会の優勝賞金は１８万８千４００ドル。
（2007年10月9日9時50分）
