（オーストリア、リンツ）
ジェネラーリ女子（賞金総額６０万ドル、ハード）は２３日、シングルス１回戦が行われ、第６シードのＰ・シュニーダー（スイス）が予選勝ち上がりのＡ・レザイ（フランス）を6-4, 6-3で下したほか、杉山愛（日本）が第８シードのＳ・バンマー（オーストリア）を2-6, 7-6(7-5), 6-0の逆転で破って、２回戦進出を決めた。
現在２８歳のシュニーダーは同大会では過去何度も優勝争いを演じてきたが、その都度強豪に阻まれてきた。昨年は準決勝で優勝したＭ・シャラポワ（ロシア）に敗れ、２００５年には決勝でＮ・ペトロワ（ロシア）に屈し準優勝に甘んじ、２００３年も準決勝でペトロワに敗れた。しかし今大会はシャラポワもペトロワも怪我のため出場を見送っており、今年こそタイトルを手にしたいところ。シュニーダーは２回戦で新鋭Ａ・ラドワンスカ（ポーランド）を6-4, 3-6, 6-1で倒した元世界ランク８位のＡ・モリック（オーストラリア）と顔を合わせる。
そして、シュニーダーが決勝にたどり着くためには、トップシードのＡ・チャクエタゼ（ロシア）と第３シードのＭ・バルトリ（フランス）の壁を越えなければならない。
２０歳のチャクエタゼは、上位４シード選手が１回戦が免除されているため２回戦からの登場で、Ｋ・シュレボトニック（スロベニア）を7-6(8-6), 6-3で下したＦ・スキアボーネ（イタリア）と対戦する。
杉山愛は、地元の声援を受ける２７歳のバンマーを退け、２回戦進出を決めた。次はＭ・キリレンコ（ロシア）を7-5, 6-7(0-7), 6-4で破ったＪ・バクレンコ（ウクライナ）と対戦する。
その他の試合では、Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン）が予選勝者のＳ・マルチノビッチを6-3, 6-3で、予選勝者のＫ・ナップ（イタリア）がＭ・クライチェック（オランダ）を4-6, 6-4, 7-6(7-4)の逆転で、それぞれ下し初戦を突破した。２回戦では、ドゥルコが第２シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）と、ナップが第４シードのＤ・サフィーナ（ロシア）と対戦する。
今大会の優勝賞金は８万８千２６５ドル。
（2007年10月24日10時10分）
