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決勝はフェデラー対フェレール◇男子ツアー最終戦7日目[訂正]

(中国、上海)

男子テニスATPツアー最終戦のテニス・マスターズ・カップ(賞金総額445万ドル、インドアハード)は17日、準決勝を行い、世界王者のR・フェデラー(スイス)が世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)を6-4, 6-1のストレートで下し、5年連続の決勝進出を決めた。フェデラーの決勝の相手は、今大会絶好調で準決勝でA・ロディック(アメリカ)を6-1, 6-3で一蹴した伏兵D・フェレール(スペイン)

四大大会12度優勝で、今大会では過去3度優勝しているフェデラーは、昨年も準決勝でナダルを倒していた。今回の試合時間はわずか59分と、両者の4年間のライバル関係の中ではもっとも一方的な試合となったが、試合後「彼(ナダル)とプレーするときは毎回、今日のようなプレーができればいいなとは思う。でもそれほど彼は簡単な選手ではない。」とフェデラーは語った。

これでフェデラーはナダルとの対戦成績を6勝8敗とした。「でも自分の実力を証明することができてうれしい。決勝進出は目標だったし、タイトルも目の前にある。最高の気持ちだね。」2年連続4度目の優勝を狙うフェデラー。この記録を抜くのはP・サンプラス(アメリカ)I・レンドル(アメリカ)の5勝となっている。フェデラーは予選の初戦でF・ゴンサレス(チリ)に敗れたが、それ以降の3試合はすべてストレート勝ちを収めている。

一方、世界ランク6位のフェレールは今大会では破竹の勢いを見せている。予選ではナダル、そして世界3位のN・ジョコビッチ(セルビア)に勝ち、準決勝ではロディックに圧勝し、ここまで4戦全勝。フェレールは決勝で、1998年に優勝したA・コレッジャ(スペイン)以来のスペイン人優勝者をめざす。

ツアー通算5勝のうち3勝を今年手にし、USオープンで初のグランドスラム・ベスト4に進出したフェレールは「今大会で決勝進出は初めて。とてもうれしい。この瞬間を楽しみたいね。」と話した。「自信を持ってプレーできている。調子は最高だ。僕は優勝候補ではないようだけどね。」

フェデラーも、「ダビッド(フェレール)は、現時点で今大会最高のパフォーマンスを見せている。決勝まで強豪を何人も倒してきている。実は彼とは今大会が始まる前にいっしょに練習をしたんだ。とてもいい練習ができたし、彼はその時点ですでにいいプレーをしていたと思ったね。」と、対戦相手の好調を認めている。

今大会で唯一負けのない選手となっている25歳のフェレールは、決勝で過去0勝7敗と完敗しているフェデラーを倒せば無敗での優勝となる。今大会の優勝賞金は70万ドルだが、昨年のフェデラーのように無敗で優勝した場合、優勝賞金は152万ドルなる。

準決勝でフェレールに敗れたロディックはこの後、今月末のデビス杯決勝に出場し、王座をかけてロシアと対戦する予定だ。しかしロディックはフェレール戦の途中で背中の治療を受けていた。ロディックは「体を思うように動かせなかった。動きが本当に悪かった。」と話した。「でも治療を受けたら第2セットにはかなりよくなっていた。デビス杯決勝は大丈夫だと思うよ。」とすでに視線の先はデビス杯王座に向けられていた。

※訂正
・マスターズ・カップ5勝は、P・サンプラスとI・レンドル2選手でした。訂正してお詫びいたします。

(2007年11月18日10時06分)
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