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日本はクロアチアに4勝1敗で入替戦進出◇フェドカップ

女子テニス国別対抗戦のフェドカップ、ワールドグループ2の1回戦、日本対クロアチアは3日、兵庫県三木市のビーンズドームで2日目の試合を行い、単複で3勝をあげた日本が通算4勝1敗で日程を終え、4月に行われるワールドグループ1との入替戦進出を決めた。

1勝1敗で迎えた2日目。勝った方が王手をかける大事な第1試合のシングルスに登場した森上亜希子(日本)は、J・コスタニッチ・トシッチ(クロアチア)に6-1, 6-2で快勝し、エースとしての役目を果たした。
第1セットの第1ゲーム、森上が長いデュースの末にコスタニッチ・トシッチのサービスを破り決めて先行。この後も強打、ドロップショットで揺さぶりをかけた森上がリズムを掴み、4ゲーム連取と主導権を握った。時折、天を仰いで困った表情を浮かべるコスタニッチ・トシッチは、第5ゲームでようやく初キープに成功して流れを引き寄せたかに見えたが、森上が続く2ゲームを連取して第1セットを先取した。
第2セットでも、安定した試合運びを展開した森上が第1ゲームをキープ。第2ゲームではドロップショットでブレーク、第3ゲームではサービスエースでキープを決め、まさに森上劇場を展開。審判に抗議するなど苛立ちを隠せないコスタニッチ・トシッチは、第5ゲームでこの試合初めてのブレークを決め、2−4と追い上げるが反撃もここまで。森上が第8ゲームで訪れた最初のマッチポイントをものにし、胸の前に作ったガッツポーズで勝利を祝った。
昨日、中村藍子(日本)の調子を狂わせたコスタニッチ・トシッチの緩急のついたプレーだったが、試合巧者の森上には通用せず、スライスなどもことごとくミスショットにつながった。

第2試合では、中村が初日の敗戦を引きずることなく、N・オゼゴビッチ(クロアチア)を6-0, 4-6, 6-2で下し、日本の勝利を確定させる3勝目をもたらした。
中村は第1セット序盤、回り込んでのフォアハンドが良く決まり、エースを連発。第6ゲームではリターンエースをストレートに叩き込んで、1ゲームも与えずにセットを先取した。
第2セットでは、オゼゴビッチに思い切りのよさが出始め、得意とするフォアの強打が決まり始める。中村も食らいついて一進一退の攻防を続けたが、第9ゲームでサービスを破られ、セットオールに持ち込まれた。
ファイナルセットでは、第4ゲームまでブレーク合戦となるが、中村が第5ゲームで先にサービスをキープ。続く4ゲームを立て続けに取って勝負を決めた。最後のゲームはラブゲームでオゼゴビッチのゲームを破り、勝利が確定した瞬間はラケットを振り回しながら笑顔を見せ、植田実監督と勝利の抱擁を交わした。

消化試合となったダブルスでは、昨年のプレーオフでもペアを組んだ藤原里華(日本)森田あゆみ(日本)組が登場し、クロアチアのP・マルティッチ、A・ブリュイッチ組を6-2, 6-3で退けた。森田のサービスで始まった試合は、森田がいきなりサービスを破られ、0−2と先行される展開となる。しかし、フェドカップダブルスで6勝1敗を誇る藤原が、積極的なボレーやリターンでうまくリードし、続く6ゲームを連取して第1セットを先取した。第8ゲームでは、度重なるデュースの末に、日本チームがクロアチアチームのサービスを破った。
第2セットは序盤からこう着状態が続いたが、観客の声援に後押しされた日本チームがリードし、最後は藤原がセンターにスマッシュを叩き込んで、ダメ押しの1勝を決めた。

この結果、日本は4勝1敗でワールドグループ2の1回戦を突破し、4月26日、27日に行われるプレーオフに進むこととなった。日本は昨年、10年ぶりに返り咲いたワールドグループ1から転落しており、次のプレーオフでは2年ぶりの復帰を目指す。

(2008年2月3日23時30分)
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