男子テニスツアーのマスターズ１０００シリーズであるムチュア・マドリレーニャ・マスターズ・マドリッド（スペイン/マドリッド、賞金総額３７０万ユーロ、クレー）は１３日、シングルス２回戦が行なわれ、第５シードのＡ・ロディック（アメリカ）が、Ｔ・ハース（ドイツ）に1-6, 7-6 (11-9), 6-4の逆転勝ちを収め、３回戦に進出した。
この試合が今季初のクレーコートでの試合であったロディックは、第２セットタイブレークで２本のマッチポイントを元世界ランク２位のハースに握られたものの、それをしのぐと逆転で第２セットを奪取しセットオールに追いつくと、第３セット第７ゲームでこの日唯一のブレークに成功、残るゲームをしっかりとキープし、２時間２２分で逆転勝利を得た。
この日ロディックは１２本のブレークチャンスがあったものの、ブレークに結びついたのはわずかに１本のみだったものの、ハースに与えたブレークポイントは第１セットの２本のみであった。
世界ランク６位のロディックは３回戦で、第１０シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）とベスト８入りを争う。同ランク１１位のダビデンコは、同５１位のＦ・セラ（フランス）を7-5, 6-3のストレートで下しての３回戦進出。
今大会２度目の制覇の目指す第１シードのＲ・ナダル（スペイン）は、Ｊ・メルツァー（オーストリア）を6-3, 6-1で下し、順調な滑り出しを見せた。序盤こそ慎重だったナダルだが、第１セット第７ゲームと第９ゲームをブレークし一気にギアを上げると、第２セットでも２度のブレークに成功し、わずか６１分で試合を決めた。
Ａ・アガシ（アメリカ）が持つマスターズタイトル最多記録に後２つと迫っているナダルは、準々決勝進出を懸けてＰ・コールシュライバー（ドイツ）と対戦する。ノーシードのコールシュライバーは、第１３シードのＭ・チリッチ（クロアチア）との接戦を6-1, 6-7 (5-7), 7-6 (7-2)で制し、３回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｎ・ジョコビッチ（セルビア） (3) ○-× Ｏ・エルナンデス（スペイン）, 6-3, 6-3
Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン） (5) ○-× Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）, 6-2, 4-1, 途中棄権
Ｇ・シモン（フランス） (8) ○-× Ｆ・フォニュイーニ（イタリア）, 6-3, 6-2
Ｓ・ワウリンカ（スイス） (11) ○-× Ｊ・シャーディ（フランス）, 6-4, 7-5
Ｊ・モナコ（アルゼンチン） ○-× Ｄ・フェレール（スペイン） (12), 6-4, 6-4
Ｊ・ブレーク（アメリカ） (14) ○-× Ｉ・カルロビッチ（クロアチア）, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-4)
Ａ・セッピ（イタリア） ○-× Ｓ・クエリー（アメリカ）, 6-3, 4-6, 6-4
今大会の優勝賞金は５８万５０００ユーロ。
（2009年5月14日10時16分）
